2023.07.17
7月

令和5年(2023)7月20~27日「山口祇園祭」です。

■7月20~27日「山口祇園祭」です。■

山口祇園祭(やまぐちぎおんまつり)」は、山口市で京を模した街づくりに取り組んだ大内弘世が、応安2年(1369)に京都から勧請建立した「祇園社」(現:八坂神社)の祭で、京の祇園祭を手本として行なわれます。

現在の本殿は、永正17年(1520)に大内氏の第15代当主大内義興が再建したもの。社殿は山口大神宮境内に築かれたものでしたが、明治元年(1868)この地に移築されました。

蛙股は束の一種で、この蛙股は形が優美であることや、他に類例の少ない珍しい図柄、花や果物、雲などが彫刻されているということで注目されます。

60年の伝統を持つ「山口祇園祭」では、初日に御神幸が行なわれます。扇の舞、鈴の舞の2部からなる「浦安の舞」と、鷺に見立てた頭と羽をつけて舞う「鷺の舞神事」が奉納され、神輿や祇園囃子をのせた山車が八坂神社から御旅所まで練り歩きます。

中日の24日には、総勢1500人にも及ぶ「総踊り」、最終日の27日には、御還幸が行なわれます。

八坂神社
◇山口県山口市上竪小路100番地
◇JR山口線「上山口駅」徒歩約14分、「山口駅」徒歩約20分

◆「山口祇園祭」(山口市):https://www.city.yamaguchi.lg.jp/soshiki/21/18478.html
◆夏のイベント(山口市観光情報):https://yamaguchi-city.jp/calendar/summer.html

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

祇園社は現在の八坂神社の旧称です。元々「祇園社」「祇園感神院」「祇園天神社」などと称されましたが、明治の神仏分離令により「八坂神社」と改められました。地元では通称「祇園さん」と呼ばれています。

山口の祇園祭に限らず、全国の祇園祭はどこも勇壮な山車が見ものです。このように祇園信仰は全国に浸透していました。原型をとどめた山口祇園祭は御神幸に始まり御還幸で終了します。

今年は線状降水帯によって土砂災害の危険が報道されています。猛暑、帽子の用意と水分補給を心がけて熱射病の対策をして、山口祇園祭に出かけください。
筆者敬白

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