■7月16日「おぼん送り火」です。■
暦の上では「送り火」は7月16日です。
送り火とは、お盆の期間に迎え火でお迎えした先祖の霊を送り出す行事です。一般的に送り火は、迎え火を行ったときと同じ玄関先などで行います。
送り火は、一般的には7月16日の17時~19時(酉の刻)に行います。近年世知辛いご時世、なかなか都合が付かない方は、前日の15日に「送り火」を実施しても構いません。この日をお盆の送り日とも呼びます。
地域によっていろいいろな風習があります。
東京などの都市部では、迎え火や送り火の火を「またぐ」という文化があります。焚いているおがらの上を3回「またぐ」ことで。「病気から身を守ること出来る」と考えられてきたようです。
また、迎え火・送り火を焚くときには、自分の宗派のお経(お題目)を唱えたり、地域に伝わる言葉を唱えることもあります。
「盆送り火」「精霊流し」お盆の最後の日。先祖の霊が無事にあの世へ戻れるよう、海や川に供え物や舟を流したり、送り火を焚いて送り出します。京都の「五山送り火」も精霊送りのひとつ。盆の期間に集団で行われる「盆踊り」は精霊を迎える、死者を供養する、霊を送り出すなどのための仏教行事です。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
お盆の最後の行事です。送り火から迎え火まで一緒に過ごした先祖の霊を首尾よく送り返す仏教行事から始まっていますが、近年ではその謂れから先祖に思いを馳せるより、これ幸いに海外旅行などでバカンスをと決め込んでいる方も多いことでしょう。
ほんの少しだけ先祖に思いを馳せて、墓参などに出向きたいものです。
季節の変わり目です。皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白