■7月14~16日「小倉祇園太鼓」です。■
「小倉祇園太鼓(こくらぎおんだいこ)」は、毎年7月、福岡県北九州市小倉北区で行なわれる祭です。「祇園社の祭り」のひとつで、福岡県内では「博多祇園山笠」「戸畑祇園大山笠」とともに「福岡県の三大祇園祭」と称されています。
豊前小倉藩初代藩主・細川忠興の「小倉城」築城に伴い、祇園祭が発祥です。当初は博多と同様の山笠の祭りでしたが、明治時代に現在の太鼓を打ち鳴らす祭りへと変化しました。
山車の前後に1つずつ太鼓をのせ、打ち手4人が「ジャンガラ」と呼ぶ鉦にあわせて両面から打ち、合いの手は「ヤッサ、ヤレヤレ」と声をかけます。太鼓を打ち鳴らしながら町内を練り歩く勇壮な祭です。
独特な発展をした祇園太鼓は、昭和33年、県指定無形民族文化財に指定されました。その後、平成28年に国選択無形民俗文化財「記録作成等の措置を構ずべき無形の民俗文化財」、平成31年には国重要無形民俗文化財の指定を受けました。
年配の方は記憶にあるかと思いますが、小説『無法松の一生』の主人公、富島松五郎の最大の見せ場が小倉祇園太鼓です。何度も映画化されてヒットし、小倉祇園太鼓も全国的に有名になりました。
祇園太鼓の開催は7月第3土曜日をはさむ前後3日間です。
◆小倉祇園太鼓(小倉祇園太鼓保存振興会):https://kokuragiondaiko.jp
◆小倉祇園太鼓 関連事業(令和5年度)(北九州市小倉北区):https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kokurakita/w2100020.html