2023.07.09
7月

令和5年(2023)7月12日「草市」です。

■7月12日「草市」です。■

お盆が近づくと関東各地では、お盆に使う飾り物や盆踊りの用品を売る市が立ちます。古くは13日早朝(迎え盆の朝)が盛んでしたが、次第に12日の夜が賑わうようになりました。地域によっては盆市、花市とも。

盆提灯、灯籠、花茣蓙、経木、果物など。盆花用の禊萩・桔梗・女郎花・萩・ほおずきも並びます。線香、盆棚に用いる菰(こも)、迎え火・送り火に用いる麻幹(おがら)、先祖や精霊の乗り物とされるナスや菰づくりの牛馬、供え物を盛るためのハスの葉や土器など、多種多様な品が売られています。さらに数珠や仏具、太鼓、手拭、頭巾、紋服なども並びます。

12日の夜は、秋の草や花が市に並び、その光景が昔の武蔵野の風情を思い出すことから、いつしか「草の市」と呼ばれるようになりました。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

最近では、日々の忙しさから、お盆を簡略化する方々も多いようです。お盆は先祖の霊を慰める大切な行事です。子育てや仕事、学業などに忙しくても、今日生きていることに感謝してお盆の時期、命のつながっている先祖に手を合わせましょう。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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