■1月7日「人日:じんじつ」です。■
中国の古い風習で「正月の1日から6日迄は獣畜を占い、7日に人を占う」ところから7日を「人日:じんじつ」といいます。
「人日」の謂れは、正月1日を「鶏(にわとり)の日」、2日を「狗(いぬ)の日」、3日を「猪(いのしし)の日」、4日を「羊(ひつじ)の日」、5日を「牛(うし)の日」、6日を「馬の日」として、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしました。
7日の日には、犯罪者に対する刑罰を行わないことになっていました。六日間は動物で、七日目には人間というわけです。
この日「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」を食し、無病を祈る風習がありました。また、この日の天候で、その年の運勢を占いました。もし晴れなら「幸」があり、曇りなら「災い」があるとされていました。
日本では宮中を中心に「五節句」のひとつに数えられるようになりました。五節句には、3月3日(上巳、ひな祭)、5月5日(端午の節句)、7月7日(七夕)、9月9日(重陽)のように奇数の重なる日が選ばれていますが、1月だけは1日(元旦)を別格とし、7日の人日(じんじつ)を五節句の中に取り入れています。
「五節句」は明治6年に廃止されましたが、今でも暦の上ではそのなごりをと留めています。