■1月25日「初天神」です。■
毎月25日は、菅原道真公の命日にちなむ「天満宮の縁日」です。その年の初めの25日を「初天神(はつてんじん)」、24日の宵宮を「宵天神(よいてんじん)」、26日の後祭を「残り天神」といいます。
「天神」は文字通り「天の神(アマツカミ)」で、天変地異を支配する神とされ、雷電鳴動はその神威であると考えられていました。非業の死を遂げたひとの怨霊が天に響いて雷電を起こすと考えられ、この天神と御霊神が結びつき、道真公の代名詞となりました。
菅原道真公は学問の神様として全国の天満宮に祀られています。初天神には、入試を控えた受験生やその家族が多く参拝に訪れ、合格祈願のご祈祷を受けたり、学業成就のお守りを求めたり、絵馬に願い事を託したりします。
太宰府天満宮
◇福岡県太宰府市宰府4丁目7-1
◇公式サイト:https://www.dazaifutenmangu.or.jp
北野天満宮
◇京都市上京区馬喰町
◇公式サイト:https://kitanotenmangu.or.jp
大阪天満宮
◇大阪市北区天神橋2丁目1番8号
◇公式サイト:https://osakatemmangu.or.jp
■1月24~25日「東京、亀戸天神 うそ替え」です。■
「亀戸天神社(かめいどてんじんしゃ)」は、菅原道真を祀る天満宮です。通称「亀戸天神」「亀戸天満宮」「東宰府天満宮」。正保年間(1646)菅原道真の末裔で九州の太宰府天満宮の神官・菅原大鳥居信祐は、「天神信仰」を広めるため諸国を巡っていました。江戸の本所亀戸村に辿り着き、村に元々あった天神の小さな祠に、道真ゆかりの「飛梅(とびうめ)」で彫った「天神像」を奉祀したのが始まりです。
当時、「明暦の大火(めいれきのたいか)」(明暦3年(1657))による被害からの復興を目指す江戸幕府は、復興開発事業の地として本所の町を定め、四代将軍・徳川家綱はその鎮守神として祀るよう現在の社地を寄進しました。寛文2年(1662)地形から社殿、楼門、回廊、心字池、太鼓橋など、九州の太宰府天満宮にならい造営されました。
明治6年(1873)、府社となり「亀戸神社」、昭和11年(1936)には現在の「亀戸天神社」となりました。
◆うそ替え
例年1月24~25日、「うそ替え神事(うそかえしんじ)」が執り行われます。
「鷽(うそ)」は「幸運を招く鳥」とされ、毎年新しい「うそ(鷽)」に替えると、これまでの悪い事が「うそ(嘘)」となって一年の吉兆を招き、開運・出世・幸運を得ることができるといわれます。江戸時代には、多くの人が集まって「うそ」を交換する習わしがありました。現在は、神社に納めて新しい「うそ」と取替えます。
ウソは、日本海沿岸に生息するスズメ目アトリ科の鳥。太宰府天満宮の祭りのとき、害虫を駆除した鳥ということで天神様と縁があります。また、「鷽」の字が「學(がく)」の字に似ていることから、学問の神様である天神様との繋がりが深いと考えられています。
うそ替え神事では、縁起物「木彫りの鷽」が授与されます。「去年の悪(あ)しきはうそ(鷽)となり、まことの吉にとり(鳥)替えん」と伝わります。うそ替えは全国各地の天満宮、福岡の住吉神社でも行われます。年に2日執り行うところや新年早々、または清い気持ちで新年を迎えるため年の瀬に行なうところなど、日程はまちまちです。
亀戸天神社
◇東京都江東区亀戸3丁目6番1号
◇JR総武線「亀戸駅」徒歩15分
◇公式サイト:http://kameidotenjin.or.jp
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
『東京年中行事』によると、開運出世幸福を祈り縁喜(えんぎ)を祝う行事として、昔からうそ替えの日に参詣する人には「粋な稼業」の者が多かったとのこと。商売上の方便や相手を気遣う「うそ」など、日頃からそういったものを使わざるをえない生業のかたには是非神事に参加して欲しいものです。
筆者敬白