■1月1~2日「高崎だるま市」です。■
毎年1月1~2日、全国でいちばん早いだるま市と銘打つ「高崎だるま市」が、そして、1月6~7日には、同じく高崎市内の少林山「達磨寺(だるまじ)」境内で「少林山七草大祭だるま市」が開かれます。
「だるま(達磨大師)」〔※〕は、禅宗開祖の達磨の坐禅姿を模した置物、または玩具で、縁起物として親しまれています。多くは張子(はりこ)で作られ、目の部分は書き入れずに白のままに残します。そして何らかの祈願を行った後、祈願が叶うと目を書き入れます。
「起き上がり小法師(こぼし)」は、底が丸く重心が低く作られ、倒しても起き上がります。その何度でも起き上がる様子が「達磨の面壁九年」〔※〕という、坐禅を続けた逸話に見立てられ、達磨の顔が描かれるようになり、「起き上がり」「七転八起」から、次第に縁起物とされるようになったといわれます。
だるまが赤いのは、達磨が赤い衣を着ていたとされることに由来します。だるまは魔よけの力があるとされ、玩具として子どもに与えられていました。
群馬県高崎市で生産されるだるまは「上州だるま」とも呼ばれます。全国生産の約80%が生産されます。
※達磨大師(だるまたいし):菩提達磨(ぼだいだるま)は、中国禅宗の開祖とさるインド人仏教僧。達磨、達磨祖師ともいう。「ダルマ」というのは、サンスクリット語で「法」を表す。
※達磨の面壁九年(だるまのめんぺきくねん):達磨だるま大師が、中国の嵩山(すうざん)の少林寺で、壁に向かって九年間坐禅を組み「さとり」を開いたとされる。転じて達磨のように一つの目的に向かって粘り強く月日をかけて心を傾けることの喩えとして使われる。
1月1~2日「高崎だるま市」
◇公式サイト(高崎観光協会):http://takasaki-darumaichi.com
1月6~7日「少林山七草大祭だるま市」
少林山達磨寺
◇群馬県高崎市鼻高町296
◇公式サイト:https://www.daruma.or.jp
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
二十四節季「小寒」から「立春」に向かって寒さの中にも春の気配が感じられる頃です。
皆様、油断から体調を崩さないようお体ご自愛専一の程
筆者敬白