2024.01.22
1月

令和6年(2024)1月26日「道元禅師誕生会」です。

■1月26日「道元禅師誕生会」です。■

曹洞宗の開祖「道元(どうげん)」は、鎌倉時代の禅僧。日本に歯磨洗面、食事の際の作法や掃除の習慣を広めたことで知られます。

俗性源氏、村上天皇〔※〕の後胤(こういん)〔※〕内大臣「久我通親(こがみちちか)」公を父とし、摂政松殿(藤原基房:ふじわらもとふさ)公の娘を母として、正治2年(1200)1月2日京都に誕生。3歳で父を失い、8歳で母の亡に逢い、世の無常を感じて13歳の春に比叡山横川般若谷〔※〕に出家しました。

真の仏法を学ぶには中国(宋)で学ぶしかないと渡宋。天童山景徳寺の「如浄禅師(にょじょうぜんじ)」〔※〕に入門し修行。南無釈迦牟尼仏〔※〕として釈迦を本尊と仰ぎ、ひたすら坐禅に打ち込む「只管打坐(しかんたざ)」〔※〕の修行に打ち込み、如浄禅師より印可(師僧が、弟子の修行者が悟りを得たことを証明認可すること)を受け、4年余の滞在を終えて帰国。

日本へ戻った道元は「建仁寺(けんにんじ)」〔※〕に住し、のちに深草(現在は宇治)に「興聖寺(こうしょうじ)」を建立して説法と著述に励みます。「白山信仰(はくさんしんこう)」〔※〕に関連する「吉峰寺(きっぽうじ)」(福井県永平寺町、天台寺院)に移り、ひと冬を過ごしますが、翌年には里に近い土地に「傘松峰大仏寺」を建立。これが「永平寺」の開創で、寛元4年(1246)に山号寺号を「吉祥山永平寺」と改めました。

この日、曹洞宗では高祖道元の誕生会が行われます。

※道元禅師(どうげんぜんじ):正治2年1月2日(1200年1月26日)-建長5年8月28日(1253年9月29日)。鎌倉時代の禅僧、曹洞宗の開祖。晩年、希玄とも称した。承陽大師。道元禅師とも呼ばれる方が一般的。

※村上天皇(むらかみてんのう):延長4年(926)-康保4年(967)。第62代天皇、在位:天慶9年(946)-康保4年(967)。諱(いみな)は成明(なりあきら)。

※後胤(こういん):子孫。後裔(こうえい)。

※比叡山横川般若谷(ひえいざんよかわはんにゃだに):比叡山内は三塔(東塔、西塔、横川)に分かれ、さらに16谷と2別所に区分されている。横川(よかわ)は慈覚大師が開いた地で、大師信仰の道場とされる幽邃(ゆうすい)の地。比叡山北側に位置し、西塔から峯道(みねみち)を進む。

※如浄禅師(にょじょうぜんじ):天童如浄(てんどうにょじょう)。道元の師である。隆興元年(1163)-紹定元年(1228)。中国南宋の曹洞宗の僧。俗姓は兪。字は長翁。明州鄞県葦江の出身。天童山景徳寺の第31世住職、『如浄禅師語録』が伝わる。

※只管打坐(しかんたざ):禅語。ただひたすら座禅すること。「只管」はひたすら、ただ一筋に一つのことに専念すること。「打坐」は座ること、座禅をすること。

※建仁寺(けんにんじ):京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の大本山寺院。山号を東山(とうざん)本尊は釈迦如来、開基(創立者)は源頼家、開山は栄西禅師。

※白山信仰(はくさんしんこう):加賀国、越前国、美濃国(現石川県、福井県、岐阜県)にまたがる白山に関わる山岳信仰。古代より水神や農業神として山そのものを神体とする原始的な山岳信仰だったものが、奈良時代以降、修験道として体系化された。

 

永平寺
◇福井県吉田郡永平寺町志比5-15
◇えちぜん鉄道「永平寺口駅」~バス「永平寺門前」行、「永平寺」行
◇JR「福井駅」から直通バス「特急永平寺ライナー」約30分
◇中部縦貫自動車道「永平寺参道IC」から約5km
◇公式サイト:https://daihonzan-eiheiji.com

總持寺
◇神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-1-1
◇JR京浜東北線「鶴見駅」徒歩約5分
◇京浜急行線「京急鶴見駅」徒歩約7分
◇京浜急行線「花月総持寺駅」徒歩約7分
◇公式サイト:https://www.sojiji.jp

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