■1月17日「防災とボランティアの日」です。■
「防災とボランティアの日(ぼうさいとボランティアのひ)」とは、平成7年(1995)12月の閣議で、同じ年の1月17日に発生した阪神・淡路大震災に因んで制定された記念日です。
阪神・淡路大震災では、「日本のボランティア元年」と言われました。政府や行政の対応が遅れた一方、学生を中心とした各種のボランティア活動や住民の自発的な防災活動の重要性が広く認識されたのです。
これをきっかけに、ボランティア活動への認識を深め、災害への備えの充実強化を図る目的で、「防災とボランティアの日」の制定が決定されました。翌平成8年(1996)から、この日を中心に前後3日を含む計7日(1月15日~21日)が「防災とボランティア週間」と定められ実施されます。
この機会に、各家庭の防災対策は十分なのか、改めて確認してみることをお勧めします。
災害発生時、家族が離れ離れになったら、どうやって連絡を取り合うのか、どんな経路で避難し、どこで落ち合うのかを、あらかじめ家庭内で決めておくことも重要です。電話やメールが使えなくなることを想定して、確認してみましょう。
とくに災害発生直後は電話が不通になったり通信規制が行なわれたりして家族や知人に連絡がとれなくなることがあります。通信各社では必要な連絡をスムーズに行うため、固定電話・携帯電話・インターネットによって、「災害用伝言サービス」を提供しています。
NTTグループは「防災とボランティア週間」期間中に、「災害用伝言ダイヤル(171)」「災害用伝言板(web171)」の体験利用を実施しています。そのほかの通信会社でも災害用伝言板サービスを提供していますので各自ご確認ください。
◆災害用伝言サービスの案内(総務省):https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/net_anzen/hijyo/dengon.html
とくに大地震発生後は、数日から数十日にわたり電気・ガス・水道・電話など各種ライフラインの供給がストップまたは大幅に制限される可能性があります。復旧までの間は自足できるよう、食料、飲料水、非常持出品の備蓄をしておくと安心です。年に数回は、備蓄品のチェックを行って、保存状態や賞味期限などを確認しましょう。
※主な非常用品です。ぜひ準備してください。
■飲料水 ライフライン復旧までの数日間(最低3日間)必要です。飲料水(煮炊き用を含む)は最低大人1人あたり9リットル(1日3リットル×3日分)が目安です。
■食料 保存性の高いもの(フリーズドライ食品、アルファ化米、缶詰、インスタント食品など)やそのまま食べられるもの(クラッカーなど)を、最低でも3日間分、できれば1週間分は家庭に確保しておきましょう。定期的に賞味期限を確認し、必要に応じて取り替えることを忘れずに。
■燃料 カセットコンロ、予備のコンロ用ボンベ、固形燃料、マッチ、ライターなど
■懐中電灯など明かり 懐中電灯(1人につき1個)、予備電池、ろうそくなど
■情報通信機器 停電に備えて携帯ラジオ、携帯テレビ、携帯電話用充電器、予備電池なども
■救急用品 傷薬、絆創膏、包帯、三角巾、常備薬など
■避難用具 ヘルメット、防災頭巾、軍手、ロープ、厚底の靴、工具類
■貴重 現金、通帳、身分証明書等
※あると役立つものです。用意しておきましょう。
■笛 周囲に自分の存在を知らせたい際に役立ちます
■マスク 伝染病・感染症の予防や、埃の中で作業する際に役立ちます
■使い捨てカイロ
■ビニール袋、ビニールシート、ウェットティッシュ、ラップ、新聞紙 何かと役立ちます
このほかに洗濯、風呂、洗面用など多量の生活用水が必要となりますので、日頃から災害時に備え、より多くの水を確保しておくことが大切です。生活用水の確保のためには、浴槽に水をはっておくと良いでしょう。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
いつまでもあると思うな親と金、無いと思うな運と災難
古くからの口上です。
「防災とボランティアの日」をきっかけとして、各家庭の防災対策は十分か改めて確認しておきましょう。
筆者敬白