2024.01.04
1月
国民の休日
民俗行事・国民儀礼

令和6年(2024)1月8日「成人の日」です。

■1月8日「成人の日」です■

成人の日」は、国民の祝日のひとつ。「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」ことを法定の趣旨としています。昭和23年(1948)に制定されました。

福岡市の飯盛神社で行なわれる武家作法に則った元服式「加冠の儀」

本来は小正月にあたる1月15日でしたが、ハッピーマンデー制度により1月の第2月曜日に改正されています。

成人を祝うしきたりは古くからありました。加冠(戴冠)の儀として男子の元服を表したものが代表的です。男子は元服・褌(ふんどし)祝い、女子は裳着・結髪の祝いなどがそれです。社会の一構成員になったことを承認する通過礼儀であるといえます。

それまで20歳以上が成年者とされていましたが、民法改正により令和4年(2022)4月1日から18歳が成年年齢となりました。
かねてより各自治体は「成人式」を開催して講演会を開いたり、新成人に記念品を贈ったりしていますが、成年が18歳に引き下げられて以降は、新成人がまだ概ね高校在学中で受験や就職活動があるため、従来通り20歳になってから成人式に招待するという自治体もあるようです。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

例年、成人式典での馬鹿騒ぎや式典の進行を妨害するなどの行為が報道され、なにやら成人式の風物詩になってしまっています。令和になり、日本人としての歴史と伝統を守る、本当の意味の成人になってほしいものです。
しかし、一方で、東日本大震災の被災地など、整然と厳粛に式典が挙行され、地域の復興を誓う若者たちも数多くいます。
成人式は旧来から元服の儀として日本の伝統文化です。成人式をどうするかは各自治体が決めていますが、いずれにせよ、日本の歴史から元服の儀、成人式の成り立ちを紐解き、時代に沿って意味合いも新たにしながら今後も絶やさず継続してもらいたいものです。

筆者敬白

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