2024.01.02
1月
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令和6年(2024)1月6日「東京消防庁出初式」です。

■1月6日「東京消防庁出初式」です。■

出初式(でぞめしき)」とは、新年の初めに消防署員や鳶(とび)の人たちが集まって、消防動作の型などを演習する行事です。模擬火炎やハシゴの曲乗りなどが披露されます。

出初式の起源は、今から約360年ほど前の江戸時代です。
当時、江戸の街は明暦3年(1657)に発生した「明暦の大火(振袖火事)」〔※〕により未だ焦土の中にあって、苦しい復興作業にあたる町民は絶望的な状態にありました。

万治2年(1659)正月4日、そこに旗本の率いる定火消(じょうひけし)〔※〕総勢4隊が、上野東照宮〔※〕前で一年の働きを誓ったことに始まります。「出初」を行ったことが、当時の江戸町民に大きな希望と信頼を与え、これが契機となり、お正月の恒例行事として今日まで受け継がれてきました。

東京では、昭和28年(1953)以来、正月6日に行われていますが、出初式の開催日は地方によってまちまちです。

※明暦の大火(めいれきのたいか)〈振袖火事(ふりそでかじ)〉:明暦の大火は、明暦3年(1657)1月18日から20日にかけて江戸で発生・延焼した、3件の大規模火災の総称。出火場所は、本郷丸山の日蓮宗本妙寺、小石川新鷹匠町、麹町の3ヶ所。本妙寺出火原因について放火・失火の両説あり真偽は不明。当大火は、振袖に火が付いた因縁話から「振袖火事」とも呼ばれた。
※定火消(じょうびけし):明暦の大火後の明暦4年(1658)従来の大名火消のほかに設けられた江戸市中の消防と非常警備を担った組織。当初4組から15組に増えたが、宝永元年(1704)に10組に改組「十人火消(じゅうにんびけし)」と呼ばれた。
※上野東照宮(うえのとうしょうぐう):東京都台東区上野公園9-88に鎮座する東照大権現を祀る神社で、御祭神は徳川家康公、徳川吉宗公、徳川慶喜公。「東照宮」は全国に点在する。

◇東京消防庁:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

近年、地震・津波などによる大きな災害や異常気象からの大型台風・竜巻など、今まででは考えられなかった大災害が起こります。出初式を機会に災害に備える気構えを新たにしましょう。
筆者敬白

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