■2月10日「福島、信夫三山暁参り」です。■
例年2月10~11日に行われる「信夫三山(しのぶさんざん)暁まいり」は、月山・湯殿山・羽黒山の信仰における「羽黒神社」の例祭です。江戸時代から300余年にわたり受け継がれ「大わらじ」を奉納することで知られる伝統ある神事で、日本の奇祭のひとつです。
昔、羽黒神社に安置されていた仁王に合った大わらじを作って奉納したのがはじまりです。
後に、伊勢参拝などの長旅に出かける人々から健脚、旅の安全などを祈って羽黒神社境内の「足尾権現」にわらじを奉納するようになり、無病息災・家内安全を願って羽黒神社へ毎年大わらじが奉納されたと伝わります。
羽黒神社(羽黒山神社)の御祭神は、淳中倉太珠敷命(淳中太尊)・石比売命(石姫命)。古くは羽黒権現と称し、第32代嵯峨天皇の詔によって淳中太尊・石比売命の2柱を祀ったといわれます。
祭神は女性であり「正観音」と伝えられ、御神体は晴明町の真浄院に安置されています。この観世音菩薩は扉を閉ざし、見る者は目がつぶれると言われ見ることは出来ませんが、数十年に一度御開帳されます。
伊達政宗が仙台に城を築き治めた際、羽黒神社の祭神を分祀。五穀豊穣・商売繁盛・無病息災・家内安全・身体強健・縁結びなどの神として信仰されます。
羽黒神社
◇福島県福島市信夫山御山
◇出羽三山HP:http://www.dewasanzan.jp/
◇羽黒山HP:http://www.dewasanzan.jp/sairei.html
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
みちのくの修験道といえば出羽三山の里社(人里に近い)が羽黒神社です。
HPによると5月に2泊3日の修験道研修があるようです。自己を見つめなおす機会にご参加なさってみてはいかがでしょう。
立春を過ぎ寒さの中にも、暖かさを感じる日もあります。今年は歴史的な豪雪です。雪下ろしで思わぬ事故に遭いませんようご注意下さい。
時節柄お体ご自愛専一の程
筆者敬白