2025.02.11
2月
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令和7年(2025)2月17~23日「アレルギー週間」です。

■令和7年(2025)2月17~23日「アレルギー週間」です。■

「アレルギー」という用語は、ギリシア語の「allos(変じた)」と「ergo(作用)」が語源で、明治39年(1906)オーストリア・ウィーン大学の小児科医フォン・ピルケが初めて使ったといわれています。体を守る仕組みである「免疫(めんえき)」が「変じて」、有害な「作用」を起こしてしまうことをアレルギーといいます。

「免疫」とは、体内の「異物」を認識して排除する仕組みのことで、細菌やウイルスによる感染症などから体を守る働きをしています。一方、過剰な免疫反応によって病気(アレルギー疾患)を引き起こすことがあります。
アレルギー疾患には、

・食物アレルギー
・アトピー性皮膚炎
・アレルギー性鼻炎、花粉症
・アレルギー性結膜炎
・気管支喘息
・薬剤アレルギー

など多様な疾患が含まれます。わが国では、国民の半数以上がアレルギー疾患に悩まされているといわれ、いまや国民病として大きな問題になっています。

平成7年(1995)、日本アレルギー協会は、免疫学者石坂公成・照子〔※〕夫妻が「IgE抗体」を発見し、米国のアレルギー学会で発表した2月20日を「アレルギーの日」とし、その日を中心とする2月17日から23日までの1週間を「アレルギー週間」と定めました。期間中、アレルギー疾患について的確な情報を国民に提供するため、全国各地で市民講座や医療相談などが催され、アレルギーに関する啓発活動が行なわれます。

◇公益財団法人 日本アレルギー協会:https://www.jaanet.org
◇アレルギーポータル(厚生労働省、日本アレルギー学会):https://allergyportal.jp

※石坂公成(いしざかきみしげ)、石坂照子(いしざかてるこ):かつては、アレルギー疾患はその人の体質のせいだと考えられていました。ところが、昭和41年(1966)石坂公成・照子夫妻がアレルギーの原因物質「IgE(免疫グロブリンE)」を発見したことによって、それまでの常識は覆されました。この発見がアレルギー研究の突破口となり、多くのアレルギー疾患の発祥メカニズムが明らかにされ、治療法の開発も飛躍的に進みました。

石坂公成・照子夫妻が発見した IgE(Immunoglobulin E、免疫グロブリンE)は哺乳類にのみ存在する糖タンパク質です。昭和41年(1966)、夫妻はアメリカのジョンズ・ホプキンズ大学でブタクサに対してアレルギーをもつ患者の血清から IgE を精製することに成功しました。石坂夫妻はその後も研究を続け、昭和48年(1973)、医学分野で最も著名な賞のひとつであり、ノーベル賞の登竜門ともいわれる「ガードナー国際賞」をはじめ数々の賞を受賞しました。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

いまや国民病といわれるアレルギー疾患です。私たちはアレルギーについていろいろなことを知っていますが、知れば知るほど免疫という身体のシステムが実に精緻にできていて、まだ多くの未知の不思議が残されていることに驚きます。
アレルギー週間では、公開講座など様々なイベントが開かれます。これまで多くの研究者が解明してきた成果を学ぶと同時に、災害時のアレルギー対策など有意義な情報が得られます。
そろそろ本格的にスギ花粉が飛来する季節です。
読者の皆さま、くれぐれもご自愛ください。
筆者敬白

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