2024.02.27
2月
旧暦
雑節・歴注・撰日

令和6年(2024)2月29日(旧正月廿日)「旧二十日正月(きゅうはつかしょうがつ)」です。

■2月29日(旧正月廿日)「旧二十日正月」です。■

二十日正月(はつかしょうがつ)」とは、正月の終わりとなる節目の日。この日をもって正月行事は終了とします。正月祝いの納めとして仕事を休む「物忌み」の日

正月にお迎えしていた山の神さま、田畑の神さまがお帰りになる日と考えられていました。神さまがお帰りになるので前夜の19日晩には、尾頭付きのお膳や、小豆御飯をお供えする地方もあります。

この日には正月の飾り物などは外して、正月行事を締めくくる日とされています。世知辛い現代では、20日までの正月の習慣はすっかり無くなっています。

京阪神地方では、正月に用いた鰤(ぶり)の骨や頭を20日の間、酒粕の中に入れておき、この日に取り出して、牛蒡(ごぼう)や大根、大豆などと一緒に煮て食べます。このことから「骨正月」「頭正月(あたましょうがつ、かしらしょうがつ)」と呼びます。

東日本では「棚探し」、岐阜県では「フセ正月」、石川県では「乞食正月」、岩手県では「二十日ワッパカ」といって、正月のご馳走や餅などを食べ尽くす風習があります。

◆暦の上では11日に行われることの多い「鏡開き」ですが、江戸時代の初期の頃、この日が鏡開きの日でした。

この日は武家の象徴である、鎧兜・具足に供えた餅をお雑煮にして食しました。これを「具足開き」と呼んで祝いました。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

正月7日の「七草」、11日、15日と「正月終い」の行事はそれぞれですが、正月終いの行事もこの二十日正月でいよいよお開きです。
年が明け、ふた月ほどが過ぎようとしています。年初に立てた目標達成に向けて邁進されていることと思いますが、季節の変わり目で寒暖の差も大きく、体調を崩しやすい時期です。
無理をしすぎないよう皆様ご自愛専一の程。

筆者敬白

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