■2月14日「聖バレンタインデー」です。■
「St. Valentine’s Day(Saint Valentine’s Day)」は、「愛の告白日」です。とくに女性から男性にチョコレートをなどを贈り、愛を告白する日とされています。
西暦270年頃の2月14日、カトリック教会の司祭「ヴァレンタイン(ウァレンティヌス)」が、ローマ皇帝クラウディウス2世のキリスト教迫害下で殉教したことに由来する祭日です。このことにローマ神話の女神「ユーノー(ジュノー)」(ユーピテル(ジュピター)の妻)が結びついて、いつの日かカトリックの祝祭日になったものといわれています。
伝説では、バレンタインデーになると、小鳥たちが自らの配偶者を求めて飛び回り、和合の日々を送るといわれています。中世になって、キリスト教ではこの日を「愛を与える日」「人類愛を讃える日」として、盛んにもてはやされ、相手にささやかなプレゼントをする習慣がはじまりです。
この日、女性が男性に恋を打ち明けてもいい日とされ、日本でもチョコレートが飛び交うようになりました。これは某菓子メーカーの仕掛けによる販売戦略です。チョコレートの年間消費の4分の1がこの日に販売されると言われるほどで、近年では一種のイベントの感があります。
いまは女性が男性にチョコレートを贈るだけでなく、職場や友人などの恋愛感情を伴わない相手にもチョコレートを贈る「義理チョコ」、ふだん身近にいる友だちや家族に贈る「友チョコ」「家族チョコ」、また、逆に男性が女性にチョコレートを贈る「逆チョコ」などアラカルトも様々。最近では自身へのご褒美として気に入ったチョコレートを買って食べる「自分チョコ」も人気だそうです。
コロナ禍で外出が制限されて人と会う機会が減っていたあいだに、「義理チョコ」を用意する人は減ったそうです。
一方、もともとチョコ好きな人は、バレンタイン商戦で年々クオリティがあがるチョコレートを「自分チョコ」として楽しんでいます。
そして、最近は「家族チョコ」や「友チョコ」を贈る人がいちばん多いとのこと。バレンタインデーは、いつも身近にいる相手に感謝や労りの気持ちを伝える日に変わりつつあるようです。