2024.01.30
2月

令和6年(2024)2月3日 奈良、春日大社「節分万燈籠(せつぶんまんとうろう)」です。

■2月3日 奈良、春日大社「節分万燈籠」です。■

「春日大社」は、奈良公園内にある神社で、名神大社式内社、二十二社の一社、旧社格は官幣大社。全国の春日大社の総本社です。春日大社は「平城京の守護」のために創建されました。

本殿向って右から、
第一殿・茨城県の鹿島神宮から迎えた「武甕槌命(たけみかづちのみこと)」
第二殿・千葉県の香取神宮から迎えた「経津主命(ふつぬしのみこと)」
第三殿「天児屋根命(あめのこやねのみこと)」
第四殿「比売神(ひめがみ)」は大阪府の枚岡神社から
それぞれ春日の地に迎えて祀られています。

四神をもって藤原氏の氏神とされ、「春日神」と総称されます。また、武甕槌命(たけみかづちのみこと)が白鹿に乗ってやって来たとされることから、鹿が神使とされています。

万燈籠は約800年も昔から行われて来た行事です。境内3000基の燈籠は、藤原氏をはじめ広く一般から奉納されたものです。燈籠には崇敬者が願いを書いた和紙が貼ってあり、万燈籠の日の参列者が浄火を入れます。

昔は毎晩すべての燈籠に火が入っていましたが、明治時代頃は人手と油料が途絶えて点灯が不可能になったこともあります。油料の寄付を集め、必死に伝統を守ろうとした形跡を残す資料が残っています。

年に2回、2月の「節分万燈籠」8月の「中元万燈籠」が行われます。
この日、境内の全ての燈籠に火が入れられます。石燈籠が整然と並ぶ二ノ鳥居から神苑付近、そして釣燈籠が並ぶ朱塗の回廊などは王朝絵巻を見るようで、しばし幽玄の世界へ導かれます。

◆献灯をしたい方:事前に献灯紙を求め、住所氏名を書いて神社に送ります。石燈籠に貼られた名前が灯明で浮かびあがります。

春日大社
◇奈良県奈良市春日野町160
◇バス「春日大社本殿」下車、または「春日大社表参道」徒歩10分
◇公式サイト:https://www.kasugataisha.or.jp

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

節分万燈籠の頃は、空気も澄んでいて、さながら王朝絵巻のようだと謳われています。
明日は立春とはいっても、夜半には寒さが残ります。
武漢肺炎に加えてインフルエンザも流行しているようです。お風邪などお召しにならないようにご注意なさってください。時節柄お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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