◆◆◆「2月の展望」◆◆◆
2月3日~3月4日(如月 立春~啓蟄の前日迄)
二十四節気 「立春」りっしゅん「雨水」うすい
今月の干支 「壬寅」みずのえ・とら
今月の九気 「二黒土気」じこく・どき
今月の二十八宿 「牛宿」ぎゅうしゅく、「北方玄武」ほっぽうげんぶ
■「壬」みずのえ・じん 陽の水 ——————
壬の字は「妊」につながり、植物の内部に種子が生まれた状態をいいます。日本では「みずのえ」(水の兄)ともいいます。
■「寅」とら・いん 陰の土 ————-
「螾」(いん:「動く」の意味)で、春が来て草木が生ずる状態を表しているとされています。後に、覚え易くするために動物の虎が割り当てられました。
■「牛宿」ぎゅうしゅく、「北方玄武」ほっぽうげんぶ ————-
「牛宿:ぎゅうしゅ」は和名「稲見星:いなみぼし」です。北方玄武七宿の二宿(番目)で玄武(伝説上の神獣:夜・北・冬を表す)「牛」は牛の鼻を曳く縄で「牽牛(ひこ星)」の意とされています。距星(きょせい:中心になる星)は、やぎ座β(ベータ)です。一説には稲の見られるころの星だからとの謂れもあります。
≪牛宿の吉凶≫二十八宿のなかで「鬼宿」に次ぐ良い月です。万事よい月で、移転・旅行・金談など全てに良く作用し良い結果が生まれます。特に丑の日、牛の刻(11時~13時)が特に良い。反対に今月は争い事は極力避けましょう。
※二十八宿(にじゅうはしゅっく):古代中国で月が地球を一周する間に通過する二十八の星座、江戸幕府の天文方「渋川春海」による貞享2年(1685)の改暦で、それまでインド起源の二十七宿が廃され、中国起源の二十八宿に変更された。日本では7~8世紀頃に造られた高松塚古墳やキトラ古墳の四神相応図が壁画で発見されている。西洋の太陽暦を基本にした占星術に反して、和暦は月を基本とした陰暦、旧暦の易(えき)や卦(け)に符合する。
■「二黒土気」じこく・どき ————-
◇雑象◇南西・坤・黒・大地・地役・勤勉・労働・従う・柔順・応ずる・辛抱・忠実・丁寧・温厚・慎重・倹約・依頼心・用意周到・注意深い・心労・気苦労・古い・遅い・伝統・地味・大衆・バーゲンなど。
◇場所◇平らな地・野原・公園地・四角い地・田畑・農村・田舎・平家・古家・母屋・土間・仕事場・土蔵など。
◇天象◇曇天・無風の静かな日・初秋など。
◇事物◇中古品・骨董品・陶磁器・黒板・肌着・座布団・敷布団・絨毯・ゴザ・袋物・灰・石灰・粘土・など。
◇人事◇母・皇后・妃・女官・主婦・妻・老婆・副社長・次席・助役・農夫・職人・労働者・左官・古着商・不動産業・手工業・妊産婦・大衆・庶民など。
◇生理◇胃痛・胃潰瘍・胃癌・胃痙攣・胃下垂・胃拡張・痔・手足のけがなど。
◇飲食◇穀物・煮豆・煎り豆・おにぎり・煮込み・おでん・マトン・芋類・甘味・砂糖・小麦粉・肉類・菓子・ビスケット・せんべいなど。
◇動物◇牝馬・牝牛・羊・山羊・猿・蟻など。
◇植物◇苔・きのこ・わらび・柿などアクのあるもの。
◆◆◆ 二黒土気中宮月まとめ ◆◆◆
○天候は、寒くなく曇りが多い。
○病気は、脚気、胃弱、下痢、手足の怪我に注意。
○労働問題、営業問題、土地不動産、旧い問題、古物、リサイクル、リバイバル、ご婦人に関する事柄等が話題になります。
≪今月の事件トラブル、経済方向性≫
▼企業の倒産、破産、凶悪凶暴な事件、殺人事件、盗難事件、流行病、悪性の伝染病、新型コロナ、食中毒などが気になる月です。
▼労働争議、営業悪化、土地不動産問題、古い事件の再発、女性の関係する事件の恐れのある月柄です。
▼政財界をはじめ、各界の交代問題、後継、後任、抜擢、整理、改造、改革問題、相続、財産問題でのトラブル事件などが懸念される時です。
▼転落、落下、落石、雪崩、土砂崩れ、がけ崩れ、山岳事故、スキー場での事故等も懸念されます。
▼天変地異、地震、爆発、火山の噴火なども気になる月です。
▼株価の波乱、乱高下、諸官庁、閣僚、官僚、公務員の不祥事事件やトラブルなどが懸念されます。
▼悲惨な交通事故、詐欺事件、旧悪露見、凶悪凶暴な殺人事件、コロナ禍における倒産、破産営業悪化、廃業問題が深刻化します。
△交代事、改革、改善問題、貯蓄に関する明るい話題が期待できます。
○経済は変化あるも安定、為替は不足あるも比較的安定。
≪経営者、管理者必見≫
今月は会社、事務所等から見た坤(南西)方位及び乾(北西)方位との新規取引は延期等見合わせてください。
また会社や事務所、住居から見た坤(南西)方位及び乾(北西)方位の戸締りを厳重にして防犯に努めてください。
◆◆生活に「今月の展望」を取り入れた生き方◆◆
◆私達は自然の中に生かされています。自然の法則に逆らった時には、トラブルやアクシデントが起こるものです。自然との共生を疎かにし、目先に走った結果、大切なものを失います。そして取り戻すに莫大な時間と費用を費やすことになるのです。
◆何らかのアクシデントは、軌道修正するよう促されていると考察しましょう。アクシデントは国や企業、組織や家庭内でも起こります。改革、革命、事件、事故などの現象は大小を問わずいつでも生じています。天変地異の代表である地震や津波、台風なども自然界では淘汰の現象の一つといえます。
◆〔今月の展望〕は、二十四節気や干支、九気からはじまります。月の干支は、お祝いなど冠婚葬祭に役に立ちます。社会でのトラブルは普段のちょっとした気配りなどで、避けることができます。干支を生かすことで、知らず知らず大きなトラブルを避けているのです。最後の〔まとめ〕には、これから起こりうる現象を載せてあります。避けるもよし、立ち向かうもよしです。起こりうる内容を認識して、これからの日常に役立てましょう。
◆人は苦難に直面すると、目先に囚われて対応を焦り、本質的な問題を見過ごしてしまいがちです。このような時こそ、信念で問題に立ち向かい、苦難を辛抱強く乗り越える勇気の人に、本当の解決がおとずれるものです。幸せだから感謝するのではなく、苦難を感じられることにも感謝するのです。このように恩を忘れず感謝することから「幸せになるのだ」ということを常日頃から心掛けたいものです。
◆「時を得る者は昌え、時を失う者は亡ぶ」(時の運をうまく味方につけて追い風に乗る者は栄え、逆に追い風を見逃して向かい風に帆を揚げるようでは、苦難ばかりで、滅んでしまう。)タイミングがいいことを「時の氏神が味方をした」などと言います。時間というタイミングを得ると実力以上の成功や結果に恵まれるということです。
[2022.1.25]