2025.12.17
12月
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令和7年(2025)12月24日「クリスマス・イヴ」 12月25日「クリスマス」です。

■12月24日「クリスマス・イヴ」です。■

「クリスマス・イヴ(Christmas Eve)」の「イヴ(Eve)」は「Evening(夜、晩)」の略で、クリスマス・イヴは、クリスマスの前夜を指します。

そもそもユダヤ暦などの教会暦では、日没をもって日付の変り目でした。すなわちクリスマス・イヴの日没からクリスマスが始まるということになるので、「クリスマス・イヴは、すでにクリスマス」なのに「イヴ」を誤って「前日」と訳し、あげく12月23日を「クリスマス・イヴイヴ」などと呼ぶのは本来は誤用といえます。

カトリックでは、夜半・早朝・日中の3回の「ミサ」を行ないます。日本では、夜半ミサを24日の夜に行なうことがあります。プロテスタントでは25日にミサを行ないます。

近年のクリスマス・イヴ、クリスマスは商業主義に偏っていると、第265代ローマ教皇「ベネディクト16世」が生前、懸念を示していました。クリスマスは内面的な喜びを感じる日だとのことです。

 

■12月25日「クリスマス」です。■

「クリスマス(Christmas、Xmas)」とは、イエス・キリストの「降誕祭(こうたんさい、聖誕祭)」のことです。「Christmas」の語源は「Christ+mass」=キリストのミサのことで、「X」はギリシャ文字の「X=カイ」であり、エックスではありません。

「イエス・キリスト」は、今から約2千年前、パレスチナのヨルダン川西岸地区南部の町「ベツレヘム」の馬小屋のなかで誕生したといわれていますが、正確な誕生日は不明です。太陽の新生を祝う「冬至祭」と結び付いたものともいわれています。

ロシア正教会などの正教会とコプト正教会では、「ユリウス暦」の12月25日にあたる1月7日に降誕祭を祝いますが、ギリシャ正教会やブルガリア正教会などでは、「修正ユリウス暦」の12月25日(グレゴリオ暦と同日)に祝います。

「正教会(せいきょうかい)」では、「降誕祭」と「神現祭(しんげんさい)」(降誕祭の12日後、主の洗礼を記念する日)を一連の「奉神礼(ほうしんれい)」(奉事、祈り)とし、それらの間にはキリストの幼児期に関する祭日などが設けられています。

クリスマスの習慣は、もともと「太陽神崇拝」など、キリスト教以前の宗教に由来しています。「サンタクロース(Santa Claus、Father Christmas)」は、キリスト教の聖師父である奇蹟者「聖ニコラオ」(ミラのニコラウス)の伝説が起源です。

日本でクリスマスを祝うようになったのは明治以降のこと。クリスマス用品が輸入されたのは明治10年代で、「クリスマス・カード」は明治20年代でした。大正時代になると、児童向け雑誌や少女雑誌の12月号には、クリスマスにまつわる話や挿絵が多く導入されました。

昭和初期、銀座・渋谷道玄坂・浅草などの多くのカフェや喫茶店では、クリスマス料理を用意し、店員は仮装をして客を迎えました。

現在の日本では、クリスマスは年中行事として定着し、キリスト教徒は勿論、そうでない一般家庭でも、この日に贈り物をしたりパーティーを開いたり、「クリスマス・ケーキ」を食べたりして祝っています。

「クリスマス・ツリー(ホリデーツリー)」が飾られ、クリスマス・セールでにぎわい、「クリスマス・ソング」が流れて、クリスマス・ケーキが店頭に並びます。街中では街路樹に豆電球が飾り付けられ、煌びやかな「イルミネーション」が人びとを楽しませます。クリスマスの挨拶に、クリスマスにちなんだ絵はがきやカードを送る習慣もあります。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

近年のイルミネーションはLEDの普及で、とてもきらびやかな飾り付けです。この時期は各地で美しいイルミネーションが話題にあがり、すっかり冬の楽しみのひとつになりました。
風邪やコロナ、インフルエンザが流行していると警報が出ています。寒さと慌ただしさから体調を崩さないよう
お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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