2024.12.08
12月

令和6年(2024)12月15~16日、令和7年(2025)1月15~16日 東京「世田谷ボロ市」です。

■12月15~16日、1月15~16日「世田谷ボロ市」です。■

東急世田谷線「世田谷駅」から元の代官屋敷にかけての道路とその横丁などにおいて開かれる「ボロ市」は天正6年(1578)小田原城主北条氏政(ほうじょううじまさ)がこの地に「楽市」〔※〕を開いたのが始まりです。430年以上にわたる歴史のある伝統の市は、東京都の無形民俗文化財に指定されています。

世田谷代官屋敷(大場代官屋敷)国指定重要文化財

寛永10年(1633)世田谷領二十ヶ村は、彦根藩・伊井家の所領となりました。世田谷領代官に大場盛長が任命され、以来明治維新まで大場氏が代官職を世襲。大場氏は領民が正月を越せるようにと物々交換の市を立て、不用の物を売って年越し資金を捻出すると言う目的で開かれていました。

市に並べられた物は、古布・古下駄・古道具などでしたが、明治中期からは農民向きの市に変わり、その後に植木市となって、現在では骨董品、日用雑貨、古本や中古ゲームソフト、中古CDを売る露店も。

ボロ市は午前9時に打ち上げられる号砲の音を合図に始まります。代官屋敷のある「ボロ市通り」を中心に、約700店の露店が並びます。ボロ市名物「代官餅」は、あんこ・きなこ・からみの3種類。その場で蒸してついた餅には行列が続き、毎年多くの人々で賑います。

※楽市・楽座(らくいち・らくざ):戦国時代から近世初期において、織田信長、豊臣秀吉の織豊政権や各地の戦国大名が城下町などの支配地の市場で、城下町を繁栄させる為にとった商業政策のこと。それまでの座商人の特権廃止や市場税の廃止、また、座そのものの廃止によって新興商人の自由営業を許した。「楽」とは規制が緩和されて自由な状態となったの意。

世田谷ボロ市
◇東京都世田谷区世田谷1丁目「ボロ市通り」とその周辺で開催。
◇東急世田谷線「上町駅」「世田谷駅」徒歩3分
◇「世田谷のボロ市」(世田谷区):https://www.city.setagaya.lg.jp/02072/10108.html

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

世田谷線の世田谷駅と上町駅の間で開催される「世田谷ボロ市」は年2回、12月と1月に開かれます。露天が約700店も出店し、骨董からおしゃれな雑貨・食品などが驚くほどの安値で並び、朝9時から夜8時まで丸一楽しめます。1日約20万人以上の人が訪れるという活気のある”市”の雰囲気をぜひ味わってください。
筆者敬白

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