■12月15~17日 伊勢神宮「月次祭(つきなみさい)」です。 ■
広い神域の中に千古の杉に囲まれた「伊勢神宮」は、神社本庁の本宗とされ、正式名称は「神宮」ですが、他の神宮と区別するために「伊勢神宮」と呼ばれます。「お伊勢さん」「大神宮さん」と広く親しまれています。
神道の神社では別格とされており、格付けはされません。明治政府により「国家神道の頂点の神社」として位置付けられました。
「皇大神宮(こうたいじんぐう)」と呼ばれる「内宮(ないぐう)」と、「豊受大神宮(とようけたいじんぐう)」と呼ばれる「外宮(げぐう)」からなり、別宮・摂社・末社・所管社をあわせた125社を「神宮125社」と呼びます。
御祭神は、内宮・皇大神宮に「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」、御神体は「八咫鏡(やたのかがみ)」(三種の神器のひとつ)、相殿神に「天手力男神」「万幡豊秋津姫命」。外宮・豊受大神宮には「豊受大御神(とようけのおおみかみ)」。相殿神に御伴神3座です。
「月次祭(つきなみさい)」とは、神道における祭礼のひとつです。
伊勢神宮では6月と12月の「月次祭」と「神嘗祭」の3つの祭礼を「三節祭(さんせつさい)」、「三時祭(さんじさい)」と称して、五穀豊穣・国家安泰などを祈願する重要な儀式として執り行なわれます。
古く「延喜式」暦において毎月11日に行なわれていました。畿内(うちつくに)に祀られている304座の神に対し朝廷から幣帛(へいはく=衣服・武具。神酒などの捧げ物)が分け与えられていました。
伊勢神宮
◇皇大神宮(内宮):三重県伊勢市宇治館町1
◇豊受大神宮(外宮):三重県伊勢市豊川町279
◇公式サイト:https://www.isejingu.or.jp
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
ちょうど今ごろ、伊勢神宮では内宮宇治橋の大鳥居から美しい日の出を望むことができるそうです。見ごろは11月下旬から1月下旬。
もうすぐ冬至、日が短くなりました。
読者の皆様お体ご自愛専一の程
筆者敬白