■8月25日「東京、亀戸天神祭・献灯明」です。■
「亀戸天神社:かめいどてんじんしゃ」は、菅原道真公を祀る「下町の天神さま」として知られ、多くの人々に親しまれています。
正保3年(1646)菅原道真の末裔・菅原大鳥居信祐は、天神信仰を広めるために諸国を巡り、寛文元年(1661)江戸の本所・亀戸村に辿り着きました。村に元々あった天神の小さな祠に、道真公ゆかりの飛び梅の枝で彫った天神像を祀ったのが始まりです。
古くは、本社=大宰府天満宮に対して、東の宰府=「東宰府天満宮」と称しました。「亀戸宰府天満宮」とも。明治6年(1873)東京府社となって「亀戸神社」と号し、昭和11年(1936)現在の「亀戸天神社」となりました。
「天神祭」では、氏子や町内はもとより、国家安泰と繁栄を祈願し、囃子・神輿・曳太鼓が町内を練り歩きます。毎年の例祭のほか、4年に一度の大祭には菅原道真公の御霊(おみたま)を乗せた御鳳輦(ごほうれん)が氏子社中を巡行します。
「献灯明:けんとうみょう」
夜の境内には、神前から分けられた千個以上の灯明が灯り、静寂の闇につつまれます。境内の「心字池」に映る灯明は、昼とは違う幻想的な趣をみせます。灯明は、道真公をお守りしていることを表しています。
亀戸天神社
◇東京都江東区亀戸3-6-1
◇総武線「亀戸駅」徒歩15分
◇総武線・地下鉄半蔵門線「錦糸町駅」徒歩15分
◇公式Web:http://www.kameidotenjin.or.jp/
◇◇◇◇編集後記◇◇◇◇
亀戸天神といえば、うそ替え神事、梅まつり、藤まつり、献灯明など江戸の下町らしい祭礼のほか、伝統に則り、黒毛和牛が曳く鳳輦渡御例祭など、神事には事欠きません。
季節ごとの花祭りの中でも、藤祭りは見事な藤棚にたわわに咲く藤が見事です。
献灯明は、付近の小学生らの書道を行燈に貼り付けてあります。日が沈んでからの暑気払いにお出かけください。
筆者敬白