■8月6日「広島平和記念日」です。■
昭和20年(1945)8月6日午前8時15分17秒、米軍B29爆撃機「エラノ・ゲイ」が、広島市上空で世界初の原子爆弾「リトルボーイ」を投下し、一瞬にして市街を全滅させ、市民を殺戮しました。
アメリカ原爆開発「マンハッタン計画」の提案者は、アルバート・アインシュタインとレオ・シラード、その責任者はロバート・オッペンハイマーです。
当初の計画では、ナチスドイツに対抗するために開発されていましたが、製造途中でドイツが降伏してしまったために、ターゲットを日本に変更しました。アメリカ大統領のトルーマンは、原爆投下まで日本を降伏させるな。との指示を出していました。日本の都市に投下することで原爆の威力を実証したかったのです。
広島が選ばれた理由は、軍事施設などが集中していた事に加え、都市の大きさや地形が、原爆の破壊力を実験するのにちょうど良く、投下後の効果を確認しやすかったからです。
昭和22年(1947)以来、毎年8月6日に市長による「平和宣言」、広島市の子供代表の「平和の誓い」が述べられ、世界平和への祈りが宣言されます。
原爆死没者の霊を慰め、世界の平和を祈念するため、平和記念公園の原爆死没者慰霊碑前に於いて、記念式典が行われます。(広島市原爆死没者慰霊式、平和記念式)当日は、原爆が投下された8時15分、平和の鐘やサイレンを鳴らして、1分間の黙祷を行います。
広島平和記念公園
◇広島県広島市中区中島町・大手町1丁目
◇JR「広島駅」から広電「広電江波・宮島口行」路面電車「原爆ドーム前」下車
◇◇◇◇編集後記◇◇◇◇
アメリカのオバマ大統領は平成28年5月27日、広島市の平和記念公園で原爆死没者慰霊碑に献花しました。オバマ大統領は現職のアメリカ大統領として、初めて被爆地・広島を訪問。
原爆投下国として、広島と長崎を含む第二次世界大戦のすべての犠牲者らに哀悼の意を表すとともにと「核なき世界」の実現に向けてスピーチをしました。原爆慰霊碑の献花には、安倍晋三首相が同席
風化していく大東亜戦争の記憶の中で、日本人なら忘れてはならない日です。原爆の実験のために広島が犠牲になった事実は忘れてはいけません。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白