2025.08.02
8月

令和7年(2025)8月9~16日 京都、清水寺「千日詣り」です。

■8月9~16日 京都、清水寺「千日詣り」です。■

「清水寺(きよみずでら)」は、右京区太秦(うずまさ)の「広隆寺こうりゅうじ」、左京区鞍馬本町の「鞍馬寺」とともに平安京遷都以前からの歴史のある古刹です。山号を「音羽山(おとわさん)」と称し、本尊は「十一面千手観世音菩薩」、開基は「延鎮(えんちん)」と伝わります。「北法相宗(きたほっそうしゅう)」の大本山です。

宝亀9年(778)大和国「子島寺(こじまでら)」の僧「延鎮」が、夢告で霊泉を訪ね、辿りついたのが「音羽山(おとわやま)」でした。この山で数百年も修行を続けているという修行者「行叡(ぎょうえい)」が、「自分はこれから東国へ旅立つので、あとを頼む」と言い去ってしまいました。延鎮は行叡が残していった霊木に「観音像」を刻み、草庵に安置したのが「清水寺(きよみずでら)」のはじまりと伝わります。

清水寺は『源氏物語』『枕草子』『更級日記』『梁塵秘抄』などの古典文学に登場し、平安時代にはすでに多くの参詣者を集めていました。京都では珍しい「法相宗(ほっそうしゅう)」の寺院でしたが、平安中期から真言宗を兼宗し、明治時代に再び法相宗に復しました。昭和40年(1965)、ときの管主「大西良慶(おおにしりょうけい)」が、「北法相宗」を立宗、法相宗から独立しました。

現在の本堂は、寛永10年(1633)徳川家光の寄進により再建されたもので「清水の舞台」で知られます。思い切って決断することを「清水の舞台から飛び降りる…」と言いますが、実際に飛び降りた人もいたそうで、生存率は85%とか。観音さまの住むという「補陀洛浄土(ふだらくじょうど)」へ旅立つということのようです。

奥の院の近くに「音羽滝(おとわのたき)」があります。「清水山(きよみずやま:音羽山)」に水源があり、名水として知られています。

◆千日詣り

「千日詣り」は観音さまの「縁日」で、最大の「功徳日(くどくにち)」です。「1日詣れば1000日詣ったのと同じ御利益がある」といわれています。先祖の供養に献灯してお参りします。期間中は夜の特別拝観も行なわれます。14~16日は先祖供養法要が執り行なわれます。

音羽山 清水寺
◇京都市東山区清水1丁目294
◇JR「京都駅」市バス「五条坂」下車徒歩10分
◇公式サイト:https://www.kiyomizudera.or.jp

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