■8月9~12日 南国土佐「よさこい祭り」です。■
「よさこい祭り」は、毎年8月9日の前夜祭から10・11日の本番と12日の後夜祭・全国大会の計4日間、高知市内で行われる「土佐のカーニバル」のこと。市内9ヶ所の競演場、7ヶ所の演舞場で約200チーム、約1万8000人の踊り子が市内を乱舞します。
昭和29年(1954)8月、市民の健康と繁栄を祈願し、併せて商店街振興を促すための不況対策として、高知商工会議所が中心となって始まりました。
「よさこい」は、高知より全国へ、世界へ広がり、関西や関東では小学校の運動会やお祭りで「よさこい鳴子踊り」が踊られています。北海道では「YOSAKOIソーラン祭り」が生まれ、ハワイのホノルルフェスティバルにも参加しています。
「よさこい」とは、慶長年間に山内一豊(やまうちかずとよ)公が土佐藩主として高知城を築いた際に作業現場で歌われた「木遣り唄(きやりうた)」が変化したもので、囃子ことば「よさこい」は、石材や木材を運ぶときの掛け声「よいしょこい」が原形と言われます。あるいは「夜さ来い(今晩おいでなさい)」という土佐の方言とも。
「よさこい節」は高知県の民謡で、幕末高知城下で起きた恋愛事件からとった歌詞は有名です。お座敷歌として広まりました。
土佐の高知の播磨屋橋(はりまやばし)で
坊さん簪(かんざし)買うを見た(ヨサコイヨサコイ)
御畳瀬(みませ)見せましょ瀬戸をあけて
月の名所は桂浜(かつらはま)……
◆南国土佐・高知「よさこい祭り」公式サイト:http://www.cciweb.or.jp/kochi/yosakoiweb/
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
8月に入り、四国では「よさこい」「阿波踊り」が開催されます。8月13日から月遅れお盆に入ります。よさこいも阿波踊りも、いわゆる全国的な盆踊りのひとつと言えます。鮮やかな浴衣を着て団扇を片手にご当地ソングで、地域の方々と年齢に関係なく踊るさまは、日本の夏の風物詩です。
筆者敬白