2024.07.30
8月
記念日・~の日・~週間

令和6年(2024)8月6日「広島平和記念日」です。

■8月6日「広島平和記念日」です。■


昭和20年(1945)8月6日午前8時15分17秒、米軍B29爆撃機「エラノ・ゲイ」が、広島市上空で世界初の原子爆弾「リトルボーイ」を投下し、一瞬にして市街を全滅させ、市民を殺戮しました。

アメリカ原爆開発「マンハッタン計画」の提案者は、アルバート・アインシュタインとレオ・シラード、その責任者はロバート・オッペンハイマーです。

当初の計画では、ナチスドイツに対抗するために開発されていましたが、製造途中でドイツが降伏してしまったために、ターゲットを日本に変更しました。アメリカ大統領のトルーマンは、原爆投下まで日本を降伏させるな、との指示を出していました。日本の都市に投下することで原爆の威力を実証したかったのです。

広島が選ばれた理由は、軍事施設などが集中していた事に加え、都市の大きさや地形が、原爆の破壊力を実験するのにちょうど良く、投下後の効果を確認しやすかったからです。

昭和22年(1947)以来、毎年8月6日には原爆死没者の霊を慰め、世界の平和を祈念するため、「平和記念公園」「原爆死没者慰霊碑前」において「平和記念式典」が行われます。広島市長による「平和宣言」、広島市の子どもたち代表の「平和の誓い」が述べられ、世界平和への祈りが宣言されます。
当日は、原爆が投下された8時15分、平和の鐘やサイレンを鳴らして、1分間の黙祷を行います

平和記念公園
◇広島市中区中島町1及び大手町1-10
◇「平和記念公園について」(広島市):https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/hiroshima-park/7480.html

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

アメリカのオバマ大統領は平成28年(2016)5月27日、広島市の平和記念公園で原爆死没者慰霊碑に献花しました。現職のアメリカ大統領として初めての被爆地・広島の訪問です。原爆投下国として、広島と長崎を含む第二次世界大戦のすべての犠牲者らに哀悼の意を表すとともに「核なき世界」の実現に向けてスピーチをしました。原爆慰霊碑の献花には安倍晋三首相が同席しました。
そして、令和5年(2023)5月19日、G7サミットの会場となった広島を訪れた各国首脳は原爆資料館を視察し、平和記念公園の原爆慰霊碑に花を手向けました。

風化していく大東亜戦争の記憶の中で、日本人なら忘れてはならない日です。原爆の実験のために広島、そして長崎が犠牲になった事実は忘れてはいけません。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

この記事をシェアする
   

関連記事

人気のタグ

  • その他人気タグ: