2024.07.27
8月

令和6年(2024)8月3~4日 三重、春日神社「桑名石取祭(くわないしどりまつり)」です。

■8月3~4日 三重、春日神社「桑名石取祭(くわないしどりまつり)」です。■

桑名の総鎮守「桑名宗社(くわなそうしゃ)」は、桑名神社と中臣神社の2つの神社から成ります。全国的にも珍しい神社です。

古く桑名神社は「三崎大明神」と呼ばれていました。中臣神社の祭神「天日別命(あめのひわけのみこと)」は、伊勢国造の遠祖で、二十町程西の山上に鎮座されていましたが、正応年中頃に桑名神社境内に遷座されました。

桑名神社の祭神は、桑名開発の豪族「桑名首(くわなのおびと)」の祖神「天津彦根命(あまつひこねのみこと)」と、その子「天久久斯比乃命(あめのくぐしびのみこと)」
中臣神社には「天日別命」が祀られています。

永仁4年(1296)奈良の春日大社から「春日大明神」を勧請して合祀。以来、通称「春日神社」、土地の人びとには「春日さん」と呼ばれ「厄除けの神様」として親しまれています。

◆桑名石取祭(くわないしどりまつり)

「石取祭(いしどりまつり)」は、春日神社の流鏑馬神事の馬場修理をするために、町屋川(まちやがわ)より石を運んだのが始まりと伝わります。「町屋川」は、三重県北東部を流れる員弁川(いなべがわ)の下流部のことで、河口付近の桑名の人びとがそう呼びます。

石取祭は300年以上の歴史があり、毎年8月第一日曜日の前日午前0時になると、30台以上の山車「祭車(さいしゃ)」が一斉に囃子を打ち鳴らし町内を練り歩きます。

祭車は見事な彫刻が施されたもの、漆を塗り天幕をつけた豪華なものや歴史の長いものもあります。

土曜日午前0時、神前での神楽太鼓を合図に各町内の祭車が一斉に鉦・太鼓を叩き出します(叩き出し)。この叩き出しの瞬間の光景は、まさに勇壮無比。市民が1年間待ち焦がれていた祭の始まりです。

祭車は太鼓と鉦で囃しながら旧東海道を練り回し、日曜日の深夜まで騒々しいことから「日本一やかましい祭」と呼ばれる奇祭です。国の重要無形民俗文化財に指定されています。

桑名宗社(春日神社)
◇三重県桑名市本町46番地
◇JR東海関西本線「桑名駅」~三重交通バス「本町」下車~徒歩約1分
◇公式サイト:http://www.kuwanasousha.org/
◆桑名石取祭保存会:https://isidori.jp

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