■8月3~6日「秋田竿燈(あきたかんとう)」です。■
「竿燈(かんとう)」とは、豊作祈願とねぶり流し(不浄を祓い悪霊から身を守る)行事が結びついた禊(みそぎ)の行事で、秋田竿灯が現在の形になったのは江戸時代からです。
「ねぶり流し」は、五穀豊饒や技芸上達を願う七夕とともに、旧暦7月15日のお盆を迎えるための一連の行事で、「迎え火」とも言われています。厄除け、禊祓いから五穀豊穣などを願う現在の竿燈の形が除々に出来上がっていきました。
竿燈は、六間程の長い竹竿に九本の横竹を結び、これに46個または48個の提灯を数段に分けて吊り下げたものです。竿燈全体を稲穂に、提灯を米俵に見立て額や腰や肩などにのせ、豊作を祈願します。竿燈の重さは約60kgにもなるそうです。
半纏・股引姿の差し手若衆が持ち、笛太鼓のお囃子(竿燈囃子)と「どっこいしょ」の掛け声に合わせて、額から肩、肩から腰へとバランスを取りながら擦り移し、妙技を競い合います。竿燈は200本以上、夜になるとまるで地上に降りてきた天の川のように幻想的です。
竿燈祭は、毎年8月3~6日に行なわれます。青森「ねぶた」、山形「花笠」、仙台「七夕」と並んで、東北夏の四大祭りのひとつに数えられ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
秋田竿燈まつり
開催場所
◇竿燈大通り……JR奥羽本線(秋田新幹線)「秋田駅」西口から徒歩10分
◇竿燈妙技会会場……「秋田駅」西口から徒歩10分
◆公式サイト:https://www.kantou.gr.jp