■8月15~17日「三嶋大祭り」です。■
伊豆国一之宮・総社「三嶋大社(みしまたいしゃ)」の創建の時は定かではありませんが、古くより三島の地に鎮座し、奈良・平安時代の古書にも記録が残ります。式内社(名神大)で、旧社格は官幣大社。
御祭神に「大山祇命(おおやまつみのみこと)」「積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)」の二柱の神を総じて「三嶋大明神」と称して祀ります。大山祇命は山森農産の守護神、事代主神は俗に恵比寿様とも称され、福徳の神として商・工・漁業者に厚く崇敬されています。
「三嶋神」は東海随一の神格と考えられ、平安時代中期の「延喜の制」では、名神大に列格されました。社名・神名の「三嶋」は地名ともなっています。
中世以降は武士の崇敬を受け、殊に伊豆に流された源頼朝は深く崇敬し、源氏再興を祈願しました。神助を得てこれが成功するや、社領神宝を寄せ益々崇敬することとなりました。以来、武門武将の崇敬篤く、又、東海道に面し、伊豆地方の玄関口として下田街道の起点に位置し、伊豆国一宮として三嶋大明神の称は広く天下に広まっていきました。
「例祭」は、16日午前10時から斎行されます。この祭を中心とした15~17日の3日間は「三嶋大祭り」として市内が祭一色に染まります。期間中は30万人の人出が予想され、市内でも様々なイベントが催されます。
また「手筒花火神事(てづつはなびしんじ)」が16日午後7時から行われ、17日には「流鏑馬神事(やぶさめしんじ)」が執り行われます。平安時代からの伝統ある神事で、天下泰平・五穀豊穣が祈願されます。
三嶋大社
◇静岡県三島市大宮町2丁目1番5号
◇JR東海道新幹線・東海道線「三島駅」徒歩約15分
◇伊豆箱根鉄道「三島田町駅」徒歩約7分
◇東名高速道路「沼津IC」から約20分
◇公式サイト:http://www.mishimataisha.or.jp