2023.08.11
8月

令和5年(2023)8月14、15日 奈良、春日大社「中元萬燈籠(ちゅうげんまんとうろう)」です。

■8月14、15日「奈良、春日大社 中元万燈籠(ちゅうげんまんとうろう)」です。■

全国にある春日神社の総本社「春日大社(かすがたいしゃ)」は、神護景雲2年(768)平城京の守護と国民の繁栄を祈るために創建されました。

奈良の伝統行事のひとつ「中元万燈籠(ちゅうげんまんとうろう)」は、約800年の歴史がある行事です。境内約3000基の燈籠は、広く一般国民から奉納されたもの。明治以降に油料が途絶え、点燈は2月の節分と、8月14、15両日の年2回になりました。

この日、所願成就を祈って全燈籠に火が入れられます。本殿周辺の回廊にも燈籠が釣られ、火の灯りが朱色の回廊を照らし、幽玄な雰囲気を醸し出しています。

14日は舞楽、15日は神楽が神前で奉納されます。

春日大社
◇奈良県奈良市春日野町160
◇バス「春日大社本殿」下車、または「春日大社表参道」徒歩10分
◇公式サイト:https://www.kasugataisha.or.jp

◆◆万燈籠◆

「万燈籠」は、古くは室町時代や江戸時代に、奈良町の住人が春日参道で、雨乞い祈祷として行っていました。
記録には、興福寺大乗院の尋尊僧正の日記で、今から500年余り前の文明7年7月28日、「祈雨のため、南都の郷民、春日社頭から興福寺南円堂まで、燈籠を懸く」とあり、当時は木の柱に横木をつけ、それに行燈か提灯の様な手作りの仮設の燈籠を懸け行っていたと考えられます。
浄火を献じて神様に様々な祈願をすること、それが「万燈籠」です。

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