■平成31年4月30日「退位礼正殿の儀」でした。■
今上天皇(平成天皇)陛下が、平成31年4月31日をもって退位するに当たって「退位礼正殿の儀(たいいれいせいでんのぎ)」が国事行為として、皇居宮殿正殿で行われます。振り返ってみれば、平成は平成天皇のご意志の通り、平成は戦争の無い時代でした。
今上天皇が即位した平成2年11月12日の「即位の礼」でのお言葉を振り返ってみましょう。
『さきに、日本国憲法及び皇室典範の定めるところによって皇位を継承しましたが、ここに即位礼正殿の儀を行い、即位を内外に宣明いたします。
このときに当り、改めて、御父昭和天皇の六十余年にわたる御在位の間、いかなるときも、国民と苦楽を共にされた御心を心として、常に国民の幸福を願いつつ、日本国憲法を遵守し、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓い、国民の叡智とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。』
このようにお言葉を発せられました。まさしく「平成」はこの理念に基づく時代でした。
退位礼正殿の儀は宮殿正殿松の間で開催されるました。今上天皇陛下が当日も公務を行うことから午後5時からの開式としました。このように平成天皇陛下は退位の日も公務と平和の祈りを欠かしません。ご高齢にもかかわらず最後まで本分を貫かれている平成天皇陛下のご意志が、今の日本を争いのない国にしているのかもしれません。