■4月22日「靖国神社 春祭」です。■
「靖国神社:やすくにじんじゃ」は、明治2年(1869)明治天皇の命によって、戊辰戦争で斃れた人達を祀るために創建されました。
後に、嘉永6年(1853)アメリカの海将ペリーが、軍艦4隻を引き連れ、浦賀に来航した時からの国内の戦乱に殉じた人達を合わせ祀り、明治10年の西南戦争後は、外国との戦争で日本の国を守るために、斃れた人達を合わせ祀ることになりました。
現在では、明治維新、戊辰の役(戦争)、西南の役(戦争)、日清戦争、日露戦争、満洲事変、支那事変、大東亜戦争などの国難に際し、国を守るために尊い生命を捧げた246万6千余柱の神霊が、身分、勲功、男女の別なく、すべて「祖国に殉じられた尊い神霊」(靖国の大神)として祀られています。
初めは「東京招魂社:とうきょうしょうこんしゃ」と呼ばれました。明治天皇が初めて招魂社に参拝の折に「我國の為をつくせる人々の名もむさし野にとむる玉かき」と詠まれた御製からも知ることができるように、国家のために尊い命を捧げられた人々の御霊を慰め、その事績を永く後世に伝えることを目的に創建されたものです。
明治12年に「靖国神社」と改称。東京の九段にあることから単に「九段」や「九
段下」とも呼ばれます。東京都知事認証の単立宗教法人。
靖国神社本殿の祀られる祭神は、日本が関係した国内外の事変や戦争において、天皇、朝廷、政府側の立場で日本を守護するために命を捧げた戦役者です。慰霊・顕彰・崇敬などを目的として祀っています。
「例大祭」は、明治2年の御創立以来春秋2回斎行されています。最も重要な祭事とされる「春季例大祭」は、4月21~23日までの3日間、盛大に執り行われます。
期間中は、清祓・当日祭・第二日祭・直会(なおらい)の諸祭典があり、4月21日午後3時からの「清祓」をもって始まります。「清祓」は祭典の準備を完了し、清めの祓いをする儀式です。
22日「当日祭」は、全国から集った遺族・戦友・崇敬者をはじめ、各界代表者が多数参列のもと、午前10時、南部宮司以下の神職が御本殿に進み、生前に「みたま」たちがお召し上りになっていた御饌、御酒や海の幸、山の幸等の神饌をお供えし、楽を奏し、祝詞を奏上して、思いも新たに戦歿者の「みたま」を慰め、平和を祈念します。
この日、午前10時半過ぎには天皇陛下の勅使がおいでになり、天皇陛下よりの御幣物を供え、御祭文を奏して御参拝されます。
23日午前10時から前日と同様に「第二日祭」が執り行われます。午後6時、祭典を無事奉仕出来たことに感謝する「直会」をもって、春季例大祭の諸祭典が終了します。
昇殿参拝
21日:午前8時~午後2時
22・23日:午前11時30分~午後3時
靖国神社
◇東京都千代田区九段北3丁目1番1号
◇JR「市ヶ谷」徒歩10分
◇公式HP:http://www.yasukuni.or.jp/
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
近年の歴史観には若年層を中心に意識の変更があります。自虐史観から自国は自国で自衛する精神が靖国神社にはあります。ウクライナの侵略を見れば国を愛する力は、敗戦によって封印された日本古来の文化が少しづつ蘇っています。誇らしいことです。
筆者敬白