2026.04.21
4月

令和8年(2026)4月28日「日蓮宗 立教開宗会(りっきょうかいしゅうえ)」です。

■4月28日「日蓮宗 立教開宗会(りっきょうかいしゅうえ)」です。■

「日蓮宗(にちれんしゅう)」は、鎌倉時代中期の僧「日蓮(にちれん)」が興した仏教宗派です。もっぱら『法華経(ほけきょう)』に帰依するため、俗に「法華宗(ほっけしゅう)」とも呼ばれます。

日蓮を宗祖とする諸宗派のうち「宗教法人日蓮宗」は、総本山を「身延山久遠寺(みのぶさんくおんじ)」(山梨県身延町)、宗務院を「池上本門寺(いけがみほんもんじ)」東京都大田区池上)に置く、57の総、大、本山の連合宗派です。教義の異なる諸門流を包含する日蓮系諸宗派中の最大宗派で、寺院数は5200ヶ寺、直系信徒は330万人。

さらに「日蓮正宗(にちれんしょうしゅう)」のほか、分派を含む場合もあります。また、日蓮宗と歴史的に関連が深く「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」の題目を唱える新宗教系の信徒団体としては、「霊友会(れいゆうかい)」「立正佼成会(りっしょうこうせいかい)」「佛所護念会教団(ぶっしょごねんかいきょうだん)」などがあり、直系とは別にこれら信徒団体に在籍する400万世帯の信徒が存在します。

日蓮が生きていた鎌倉時代、飢饉や疫病、旱魃や風水害、大地震などのが立て続けに起き、戦乱も多く、世の中は混沌としていました。そんななか、出家し勉学に励んでいた日蓮は「人を幸せにするはずの仏教宗派がたくさん咲き乱れているのに、なぜ世の中は更に乱れるばかりなのであろうか。そもそもひとりのお釈迦さまの教えであるはずの仏法に、なぜこれほど多くの宗派が存在し、その優劣を争っているのだろうか」と疑問を持ちました。

日蓮は仏法のすべてを知り尽くそうと、比叡山をはじめ、薬師寺・高野山・仁和寺などで十数年をかけて仏教の教えを徹底的に学びました。その結果、「来世(らいせ)」ではなく「現世(げんせ)」での在り方を問う『法華経』こそが人びとを救う「お釈迦さまの真の教え」だと確信を得たのです。

建長5年(1253)4月28日、日蓮は生まれ故郷である千葉県鴨川市の「清澄寺(せいちょうじ)」において、日の出に向かって、『法華経』に帰依するという意味のお題目「南無妙法蓮華経」を唱えました。「いかなる凡夫にも『仏性』が秘められており『南無妙法蓮華経』と題目を唱えれば「仏性」が顕現する」という思想を説き、「南無妙法蓮華経」の題目こそが末法の人びとを救う唯一の教えであると、法華経の弘通(ぐずう:教えがあまねく広まっていくこと)を宣言したといわれています。

日蓮宗では、この日を「立教開宗」の日とし、「立教開宗会(りっきょうかいしゅうえ)」が行なわれます。立教開宗の日は後世定めたもので、各宗派がそれぞれの立教開宗の日の法会を営みます。

◆日蓮宗ポータルサイト https://www.nichiren.or.jp

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

法然の浄土宗、親鸞の浄土真宗、一遍の時宗、日蓮の日蓮宗、栄西・道元の禅宗など、鎌倉時代に生まれた仏教は、それまでの護国仏教とは異なり、戦乱や災厄で苦しむ大衆のこころを救おうとするものでした。700年も昔の教えが消えずに続いているのは、現代の人びとのこころも救う普遍性があるからでしょう。
筆者敬白

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