■4月20日「イースター(復活祭)」■
十字架にかけられたイエス・キリストは、死後3日目にしてよみがえったという。復活を祝う「復活祭(ふっかつさい)」は、キリスト教の典礼暦における最も重要な祝い日です。正式には「御復活の大祝日」といい、「復活の主日」「イースター」ともいわれます。英語の「イースター」は「春の女神(夜明けの女神)」を意味するテュートン語に由来するといわれています。
復活祭は、キリスト受難の聖金曜日から3日目の日曜日。「春分の日のあとの満月の次の日曜日」にあたり、太陽暦では3月23日から4月25日までの間に行なわれます。
鶏卵の殻に鮮やかな彩色を施したり、美しい包装をしたゆで卵「イースター・エッグ(Easter egg)」を飾る風習は古くからあり、復活祭の休日もしくは春を祝うために作られます。
これは、ヒナが卵から生まれることと、イエスが墓から出て復活したことを結びつけたもの。また、冬が終わって草木に再び生命が甦る喜びを表したもの。近年は、卵をかたどったチョコレートも広く用いられています。
卵は「イースター・バニー」が運んで来る(産む)ものとされています。古来より豊穣の象徴であるウサギは、多産なので生命の象徴とし、跳ねまわる様子が生命の躍動を表しているといわれます。イースター・エッグ同様、ウサギをかたどったチョコレートやパンも作られます。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
イースター(復活祭)はキリスト教会でも、グレゴリオ暦を用いる西方教会とユリウス暦を用いる東方教会とで日にちが異なります。今年は4月20日を採用しました。
筆者敬白