2024.04.17
4月

令和6年(2024)4月21日 京都、伏見稲荷大社「稲荷祭 神幸祭(おいで)」です。

■4月21日 京都、伏見稲荷大社「稲荷祭 神幸祭(おいで)」です。■

全国にある稲荷神社の総本山とされる「伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)」には、1300年以上の歴史があります。稲荷山(いなりやま)の麓に本殿を置き、稲荷山全体を神域としています。崇敬者が祈りと感謝の念を、奥社参道に鳥居の奉納をもって信仰を表す「千本鳥居」は、今日の名所になっています。

「稲荷祭(いなりまつり)」は、伏見稲荷大社の年中祭事のうち最大の祭礼で、稲荷大神が年に一度氏子区域を巡幸して、広く御神徳を垂れ給う祭儀です。

稲荷祭の起源は古く、藤原資房(ふじわらのすけふさ)の日記『春記(しゅんき)』や藤原宗忠(ふじわらのむねただ)の日記『中右記(ちゅうゆうき)』などにも記述があることから、すでに平安中期には行なわれていたことがわかっています。

4月20日最寄の日曜日に行われる「神幸祭(しんこうさい)」で、神璽(しんじ)が御旅所(おたびしょ、油小路九条上ル)に遷されます。それを再び迎えるのが「還幸祭(かんこうさい)」で、5月3日に行なわれます。美しく飾られた30数台の供奉列奉賛列を従えた5基の御神輿が本殿に向かい、御旅所にとどまっていた神璽が本社に還幸されます。神幸祭を「おいで」、還幸祭を「おかえり」とも呼びます。

古式ゆかしい衣装に身を包んだ供奉者など、数百名の華やかな行列は、美しく飾られた30台程のトラックに乗って約2時間、京都市内の氏子区域を巡幸します。

稲荷祭期間中、御旅所は連日氏子の人びとで賑わい、神輿5基が各氏子区内を巡幸します

伏見稲荷大社
◇京都市伏見区深草藪之内町68
◇JR「稲荷駅」下車すぐ
◇市バス「稲荷大社前」下車 徒歩約7分
◇京阪電車「伏見稲荷駅」下車 徒歩約5分
◇公式サイト:http://inari.jp/

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

伏見稲荷の「おいで」「おかえり」は、ちょうどゴールデンウィークに重なります。国内からはもちろん、コロナ後にふたたび戻ってきた外国人観光客も、トラックに載せられて巡幸する神輿や神職の人たちを大変めずらしく見物することでしょう。
日ごろ暖かさを感じ、過ごしやすい時期です。
雷を伴った雨の降りやすい時節柄、にわか雨に遭ってお風邪などお召しにならないようにお体ご自愛専一の程
筆者敬白

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