■4月19日「土用の丑の日」です。■
「土用の丑の日」「土用の二の丑」…土用といえば鰻の蒲焼きを思い浮かべます。
蒲焼が普及したのは江戸時代のことです。江戸時代後期に、あの平賀源内(ひらがげんない)が鰻屋に頼まれて「土用の丑の日に鰻を食べると暑さ負けせず夏バテしない」と江戸中に宣伝したところ大変流行したとされています。あるいは、源内ではなく、歌人・狂言師の大田南畝(おおたなんぽ)ともいわれています。
今回の「土用の丑の日」は4月19日、「二の丑」は5月1日です。
「鰻(うなぎ)」の語源は「胸黄(むなぎ)」から。大阪では鰻のことを「う」といいます。そして鰻丼のことを「まむし」といいます。これは、ご飯とご飯の間に鰻を挟んでマブシて食すからで、蛇のマムシに似ているからという理由ではありません。いつしか「マブシ」が「マムシ」に変化したものです。
古くは、『万葉集』にも鰻が登場し、すでに鰻が食べられていたことがわかります。ただし、この頃は単に焼いて食べていたようです。
蒲焼きが登場したのは、江戸時代の中期以降、関東で流通し始めた濃口醤油などを用いて、タレをつけて焼き上げる調理法ができてからといわれています。
鰻の調理方法は、東京では「切腹」をイメージするというので腹を切るのを嫌い、背開きにします。京阪では腹開きで、焼き方も異なっています。
◆◆◆◆編修後記◆◆◆◆
季節は違っても滋養には、やはり鰻です。
花粉の飛散が多い季節になりました。花粉症に悩まされる人は多く、良い医薬品が日進月歩で開発されています。漢方では、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)が花粉症、コロナ、副鼻腔炎にも効くそうです。
栄養をとって免疫力をあげていきましょう。
季節の変わり目です。読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白