2024.04.11
4月

令和6年(2024)4月15日 京都、松尾大社「中酉祭(ちゅうゆうさい)」です。

■4月15日 京都、松尾大社「中酉祭(ちゅうゆうさい)」です。■

日本第一醸造之神・京都最古の神社「松尾大社(まつのおたいしゃ、まつおたいしゃ)は、式内社(名神大)、二十二社の一社で、旧社格は官幣大社。旧称松尾神社です。

本社と、摂末社の四大神・衣手・三宮・宗像(市杵島姫命)・櫟谷(いちたに、奥津島姫命)・月読(月読尊)の各社を併せて「松尾七社」といいます。

平安遷都により皇城鎮護の神として崇敬されるようになり「賀茂の厳神」「松尾の猛神」と並び称されて、崇敬いよいよ加わるに至ります。明治4年(1871)に松尾神社として官幣大社に列格し、終戦後は国家管理の廃止により、昭和25年(1950)に「松尾大社」と改称しました。

本殿は大宝元年(701)、秦忌寸都理(はたのいみきとり)が勅命を奉じて創建。以来皇室や幕府の手で改築され、現在のものは室町初期の応永4年(1397)建造にかかり、天文11年(1542)大修理を施したもの。建坪35坪余、桁行3間・梁間4間の特殊な両流造り(りょうながれづくり)は「松尾造り」と呼ばれます。

御祭神は「大山咋神(おおやまくいのかみ)」「中津島姫命(いちきしまひめのみこと)」。渡来人の秦氏が酒造の技術も伝えたことから、中世(一般的に鎌倉・室町時代)以降は酒造の神としても信仰されるようになりました。

境内の「亀の井」〔※〕の水を酒の元水に混ぜると酒が腐らないという伝えが広まり、全国の酒造・醸造業者が酒水に混ぜる風習が生まれました。全国の酒造業者から奉納された酒樽が拝殿横に並べられています。

※亀の井:お酒の神様として名高い松尾大社の「亀の井」は本殿の右奥にあります。ご神水は石の亀口からチョロチョロと流れ出ています。この霊水が湧き出た時に、松尾大神が「この水は諸病を治し寿命を延ばす」と仰ったと伝わります。この水をお酒に加えると腐らないとされていて、酒造の蔵元からも汲みに来ています。

◆中酉祭(ちゅうゆうさい)
「中酉祭」酒造りの祭で、「醸造感謝祭」とも呼ばれ、酉の日に酒造りを終えるという習わしから生まれた祭りです。

松尾大社
◇京都府京都市西京区嵐山宮町3
◇阪急電車「松尾大社駅」
◇JR「京都駅」から市バス「松尾大社前」
◇公式サイト:https://www.matsunoo.or.jp

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

中酉祭はお酒のお祭りです。例年だとこの頃京都では花見のシーズンです。
ほろ酔い加減で夜桜見物、夜露にあたってお風邪などお召しにならないようにお体ご自愛専一の程
筆者敬白

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