2023.03.29
4月

令和5年(2023)4月1~5日 岐阜、伊奈波祭 です。

■4月1~5日「岐阜、伊奈波祭」です。■

美濃国三宮「伊奈波神社(いなばじんじゃ)」の旧社格は国幣小社。式内社「美濃国厚見郡・物部神社」に縁のある神社です。壬申の乱(じんしんのらん)※の際、天武天皇が戦勝を祈願したと伝わります。

垂仁天皇の第一皇子である五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)を主祭神に祀り、妃の淳熨斗媛命(ぬのしひめのみこと)、母の日葉酢媛命(ひばすひめのみこと)、外祖父の彦多都彦命(ひこたつひこのみこと)、臣下の物部十千根命(もののべのとちねのみこと)を配祀します。これらの神を「伊奈波大神」と総称します。

主祭神・五十瓊敷入彦命は、第11代垂仁天皇の長男であり、第12代景行天皇の兄で、古事記や日本書紀にも登場します。父親の垂仁天皇から弓矢を賜り武事を治めたと伝わります。河内、大和、摂津、美濃など諸国に開拓された池や溝の数は、実に800にも達し、産業は栄えて農事は豊かになり、天下は泰平であったと記されています。更に茅渟(ちぬ)の川上宮にて剣一千を作り、これを石上神宮に納めて有事に備えていました。現在での内政、土木、軍事などあらゆる面で手腕を発揮したといえます。

天文8年(1539)斎藤道三稲葉山稲葉山城を築城する際に現在地に遷座。この地にあった物部神社を合祀し、稲葉山城の鎮守としました。以降も岐阜の総産土神として篤い崇敬を受け、明治6年(1873)に県社に列格。昭和14年(1939)に国幣小社に昇格しました。

伊奈波祭」は伊奈波神社の例祭で、岐阜市内の金神社(こがねじんじゃ)、橿森神社(かしもりじんじゃ)を始め市内の多くの神社の例祭と共同で行われます。商工祭の「道三まつり」も同期間に行われるため、岐阜市内はお祭りムード一色になります。
この期間に岐阜市内で行われる全ての祭りを総して「岐阜まつり」と呼びます。御神幸、山車奉曳、打上花火など、全市をあげて祭りを盛り上げ、たくさんの人出で賑わいます。

※壬申の乱(じんしんのらん):天武天皇元年(672):歴史上古代最大の内乱、天智天皇の太子・大友皇子に対し、皇弟・大海人皇子(後の天武天皇)が地方豪族を味方に付けて反旗をひるがえしたものである。反乱者である大海人皇子が勝利するという例の少ない内乱であった。


◇伊奈波神社

◇岐阜県岐阜市伊奈波通1-1
◇JR「岐阜駅」、名鉄「新岐阜駅」バス約15分
◇伊奈波神社公式サイトhttps://www.inabasan.com
◇岐阜のまつり(ぎふ信長まつり、道三まつり)公式サイトhttps://gifunomatsuri.jp

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

伊奈波神社といえば2月節分の「手筒煙火奉納祭」が有名です。
4月の第1週は、岐阜まつり、伊奈波神社の例大祭が重なります。見どころは商工会主催の「道三まつり」の鉄砲隊衣装は戦国の時代絵巻で当時を偲ばせます。

暖かくなり行楽の季節になりました。お出かけの際にはお風邪などお召しにならないようお体ご自愛専一の程
筆者敬白

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