「土用の丑の日」「土用の二の丑」…土用といえば鰻の蒲焼を思い浮かべます。
蒲焼が普及したのは江戸時代のことです。江戸時代後期に、あの平賀源内が鰻屋に頼まれて「土用の丑の日に鰻を食べると暑さ負けせず夏バテしない」と江戸中に宣伝したところ大変流行しました。
また、万葉集にも鰻が登場しますが、この頃は蒲焼きではなく単にに焼いて食べていたようです。
今回の「土用の丑の日」は4月25日(火)です。「二の丑」にあたる日は今回はありません。
「鰻(うなぎ)」の語源は「胸黄(むなぎ)」から。鰻の調理方法は、東京では「切腹」をイメージするというので腹を切るのを嫌い、背剥きにします。
大阪では腹剥きで、焼き方も異なっています。
大阪では鰻のことを「う」といいます。
そして鰻丼のことを「まむし」といいます。これは、ご飯とご飯の間に鰻を挟んでマブシて食すからで、蛇のマムシに似ているからという理由ではありません。
いつしか「マブシ」が「マムシ」に変化したものです。
◆◆◆◆編修後記◆◆◆◆
季節は違っても滋養には、やはり鰻です。
今年は春が早く、花粉の飛散が多い季節になりました。花粉症には良い医薬品が開発されたそうです。また漢方では荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)は花粉症、コロナ、副鼻腔炎にも効くそうです。
季節の変わり目です。読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白