■2月26日「福井、勝山左義長祭」です。■
福井奥越勝山市の春の奇祭「勝山左義長祭」は、春呼び祭の一つで、地元では「さぎっちょ」と呼ばれ親しまれています。
「左義長:さぎちょう」とは、小正月に行われる火祭りの行事のこと。日本全国で広く見られる習俗ですが、地方によって呼び方が異なります。東京では江戸時代、万治、寛文と、火災予防のために禁止されて以降に廃れてしまいました。
豪華な櫓の上で、赤い長襦袢で女装した男の太鼓の打ち手が、三味線、笛、鉦による軽快なリズムでお囃子に合わせて太鼓をたたく様は「勝山左義長」の特徴です。(「浮く」といいます)。
太鼓には2人の奏者がつき、1人は単調な「地」のリズムを刻み、もう1人は踊るように浮いて独特の演技を見せます。太鼓は「打つ」とは言わず「浮く」と言います。浮き手には決まった演奏方法はなく、滑稽な仕草や表情で浮かれて「地」のリズムにのりながら独自の間合いでバチを操ります。
正月の松飾りやしめ縄を御神体(松飾り)に結び付け、一箇所に集めて狼煙を合図に一斉に点火します。これを「ドンド焼」といい、火の神を送って五穀豊穣と鎮火を祈願します。ドンド焼は、火の神を祀り幸福を祈願し、災難除けを目的としたもので、この火で体を暖めたり餅を焼いて食べると、その年は無病息災であるといいます。
開催地
◇福井県勝山市内各地(本町通り・後町通り他)
問い合わせ
◇勝山市観光協会:
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
春を迎える左義長祭りなど火祭りは、江戸の度重なる大火、明治時代に旧暦から新暦に変わって、徐々に廃れてしまいました。
「勝山左義長」は旧暦の正月飾りを御炊き上げする火祭りの伝統を色濃く残しています。
新型コロナが流行していて、まん延防止が発令されています。うがい、手洗いマスクを励行して、出来れば早めの予防注射で感染を防ぎましょう。
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筆者敬白