2022.02.04
2月

令和4年(2022)2月7日、日本三大奇祭 水沢黒石寺 蘇民祭(そみんさい)です。

■2月7日、日本三大奇祭「水沢黒石寺 蘇民祭」です。■

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妙見山「黒石寺:こくせきじ」は、聖武天皇天平元年(729)、奈良法相宗「薬師寺」五代行基和尚が東奥に行化してこの地に至り、渓山の幽秀を喜び、一堂宇を造り、薬師如来像を一刀三礼のもとに手刻安置し、次年に寺を建立し「東光山薬師寺」と号して開山されました。

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「裸祭り」は、災厄を払い五穀豊穣を願う裸参りのことです。梵鐘の合図で、祈願者、厄年の善男善女が、手に角燈や割竹にはさんだ「浄飯米:おはんねり」を持ち、身を切る清烈な「瑠璃壺川」(山内川)に入り、水垢離(みずごり)をしたあと「ジャッソー、ジョヤサ」の掛け声とともに本堂、妙見堂を三巡します。

みどころは、旧暦8日の午前5時に始まる「蘇民袋争奪戦」。下帯姿の男たちが、厄除けの護符・蘇民将来を入れた蘇民袋を奪い合います。

蘇民袋の中には「小間木」と呼ばれる疫病の護符が入っています。将軍木(かつのき)を削った六方形には「蘇民将来子孫門戸☆」の九文字が書かれ、寸角に切ったもの。やがて小刀で袋が裂かれ、中の小間木がこぼれ落ち、集った善男善女はその小間木を拾ってお守りとします。

裸の男たちはさらに空になった袋の争奪戦をくり広げ、境内の外になだれ出て明け方まで激しい取り合いを続けます。最後に袋の首の部分を握っていたものが「取主:とりぬし」となって争奪戦は終了。境内を出た集団が東に向かうか、西に向かうか、どちらの集団が凱歌を上げるかによって、その年どちらの土地が豊作になるかが決まるという占いの要素も持っています。

◆黒石寺蘇民祭は「日本三大奇祭の一つ」に数えられています。/西大寺会陽「はだか祭り」(岡山)、黒石寺「蘇民祭」(岩手)、 四天王寺「どやどや」(大阪)

190205_11.gif黒石寺
◇岩手県奥州市水沢区黒石町字山内17
◇東北新幹線「水沢江刺駅」車15分
◇東北道「平泉前沢IC」20分
公式Web:http://kokusekiji.e-tera.jp/

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
奇祭の一つと有名ですが、令和2年は武漢肺炎の流行で中止になりました。コロナの影響で日本各地の祭礼が延期や中止になっています。特に蘇民祭のような裸祭りは真っ先に中止になりました。コロナ禍は一日も早く治療法が確立してほしいものです。
この時期、季節の変わり目です。お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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