2026.10.11
10月
記念日・~の日・~週間

令和8年(2026)10月18日「統計の日」です。

■10月18日「統計の日」です。■

「統計の日(とうけいのひ)」は、昭和48年(1973)7月3日、政府の閣議了解により10月18日に制定されました。

「府県物産表」明治6年(1873)

10月18日は、日本最初の近代的生産統計である「府県物産表(ふけんぶっさんひょう)」に関する太政官布告が公布された明治3年(1870)9月24日を、現在の太陽暦に換算した日付です。「府県物産表」は、明治3年(1870)から開始された地方物産に関する調査結果を「物産表」という統計表様式で編纂したものです。

世界各国にはそれぞれ統計の記念日があります。たとえばインドでは、同国の数理統計学者「プラサンタ・チャンドラ・マハラノビス」の誕生日6月29日を「統計の日」としています。また、「国連統計委員会」は10月20日を「世界統計の日( World Statistics Day )」と定めて、公的統計の重要性を幅広く伝えるため、さまざまな取組みを行なっています。

「統計の日」は、国民に統計の重要性に対する関心と理解を深め、各種の統計調査に対してより一層の協力を呼びかけるため、さまざまな行事が実施されます。「統計の日」ポスターの作成や講演会、展示会、統計功労者の表彰が行なわれ、そのほかにも総務省をはじめとする各府省や地方公共団体により全国統計大会、地方統計大会、統計データ・グラフフェア、統計グラフ全国コンクールなど全国各地でイベントが催されます。

◆令和8年度「統計の日」関連行事(総務省):https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/info/guide/r8toukeinohi_kanren.html
◆「なるほど統計学園」(総務省統計局):https://www.stat.go.jp/naruhodo/

■国勢調査

第一回国勢調査の表紙には神武天皇(月岡芳年画)が選ばれた

日本で行なわれているさまざまな統計調査のなかで、最も重要かつ基本的であり、人と世帯に関する唯一の全数調査が「国勢調査(こくせいちょうさ)」です。国勢調査は、昭和22年(1947)に公布された「統計法(とうけいほう)」(現行法は平成19年(2007)全面改正されたもの)に基づいて実施されています。

明治の開国後、日本にとって世界の有力国に追いつくため、政策策定に欠かせない国勢調査の実施は、国の大計のひとつでした。明治4年(1871)太政官正院(だじょうかんせいいん)に現在の「総務省統計局」の前身にあたる「政表課」が設置されました。「政表(せいひょう)」とは、福沢諭吉の訳語で「統計」のことです。

その政表課大主記に任命されたのが、統計学者の「杉亨二(すぎこうじ)」でした。このことから杉は「初代 統計局長」といわれます。国勢調査の試験調査ともなる「甲斐国現在人別調(かいのくにげんざいにんべつしらべ)」を実施し、また、日本の統計教育の先覚者でもあった杉亨二は「日本近代統計の祖」と称されます。

明治14年(1881)「大隈重信(おおくましげのぶ)」が初代「統計院」院長に就任し、その後、大隈は内閣総理大臣在任中も統計の進歩改善に取り組みました。その頃、フランスのパリ公使館に赴任していた「原敬(はらたかし)」は、国勢調査の重要性を強く感じていました。明治29年(1896)衆議院・貴族院は、「国勢調査ニ関スル建議案」を政府に送り、そのなかで「統計は国家の現状を査察し、事物の変遷を推定する羅針なり」として、国勢調査の早急なる実施を求めました。

第一回国勢調査が実施されたのは、日露戦争を経た大正9年(1920)、原敬内閣のときでした。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

統計は医療や行政、ビジネスなど、あらゆる場面で使われていますが、あまり話題にのぼることがありません。「統計の日」は、統計データが日々の暮らしのなかでどのように役立っているかを知るよい機会です。総務省統計局の「なるほど統計学園」(上記)は学生向けですが、大人にとっても有意義な内容になっていておすすめです。
筆者敬白

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