■8月15日「全国戦没者追悼式」です。■

「全国戦没者追悼式(ぜんこくせんぼつしゃついとうしき)」は、大東亜戦争における全戦没者に対し、国を挙げて追悼の誠をささげることを趣旨とした、無宗教の形式で行なわれる日本国政府主催の追悼式です。追悼の対象は、大東亜戦争で戦死した旧大日本帝国軍人・軍属約230万人と、空襲や原子爆弾投下等で死亡した一般市民約80万人です。式場の正面には「全国戦没者之霊」と書かれた白木の柱が置かれます。

8月15日を「戦没者を追悼し平和を祈念する日」として、昭和27年(1952)4月の閣議決定により、同年5月2日に「新宿御苑(しんじゅくぎょえん)」にて第1回追悼式が行なわれました。昭和38年(1963)以降は、天皇皇后両陛下の御臨席を仰いで、毎年8月15日に行なわれています。
式典は、東京都千代田区の「日本武道館」で開かれます。式典開始は午前11時51分、所要時間は約1時間。正午より1分間の黙祷を行ないます。
式典には、天皇・皇后、三権の長(内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官及び各政党代表、地方公共団体代表)が参列。また、日本遺族会等関係団体の代表者、経済団体、労働団体、報道機関の代表者、日本学術会議会長、日本宗教連盟理事長などを招き、各都道府県遺族代表、一般戦災死没者遺族代表、原爆死没者遺族代表らを国費で参列させています。
式典当日は、官衙等国立の施設には「半旗(はんき)」を掲げることとし、地方公共団体等に対しても同様の措置をとるよう勧奨するとともに、本式典中の一定時刻において、全国民が一斉に黙祷するよう勧奨しています。
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆
平成27年(2015)8月15日、終戦70年を迎えた日の「全国戦没者追悼式」式辞において安倍晋三内閣総理大臣が述べた言葉を紹介します。日本国民は日本国民として未来を見据えながら過去の出来事を言葉にしていかなければならないと、終戦の日の追悼式に寄せて、あらためて思います。
全国戦没者追悼式 安倍晋三内閣総理大臣式辞(全文)

天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、戦没者の御遺族、各界代表多数の御列席を得て、全国戦没者追悼式を、ここに挙行致します。
遠い戦場に、斃れられた御霊、戦禍に遭われ、あるいは戦後、遥かな異郷に命を落とされた御霊の御前に、政府を代表し、慎んで式辞を申し述べます。
皆様の子、孫たちは、皆様の祖国を、自由で民主的な国に造り上げ、平和と繁栄を享受しています。それは、皆様の尊い犠牲の上に、その上にのみ、あり得たものだということを、わたくしたちは、片時も忘れません。
七十年という月日は、短いものではありませんでした。平和を重んじ、戦争を憎んで、堅く身を持してまいりました。戦後間もない頃から、世界をより良い場に変えるため、各国・各地域の繁栄の、せめて一助たらんとして、孜々たる歩みを続けてまいりました。そのことを、皆様は見守ってきて下さったことでしょう。
同じ道を、歩んでまいります。歴史を直視し、常に謙抑を忘れません。わたくしたちの今日あるは、あまたなる人々の善意のゆえであることに、感謝の念を、日々新たにいたします。
戦後七十年にあたり、戦争の惨禍を決して繰り返さない、そして、今を生きる世代、明日を生きる世代のために、国の未来を切り拓いていく、そのことをお誓いいたします。
終わりにいま一度、戦没者の御霊に平安を、ご遺族の皆様には、末永いご健勝をお祈りし、式辞といたします。
平成二十七年八月十五日
内閣総理大臣 安倍晋三







