■8月1~2日 三重、桑名宗社(春日神社)「桑名石取祭(くわないしどりまつり)」です。■

桑名の総鎮守「桑名宗社(くわなそうしゃ)」は、「桑名神社」と「中臣神社」の2つの神社から成る、全国的にも珍しい神社です。「桑名首(くわなのおびと)」の祖神(おやがみ、そじん、そしん)を祀ります。「桑名神社」「中臣神社」ともに『延喜式神名帳』に名を連ねる古社であり、20町ほど西の山上にあった「中臣神社」が正応2年(1289)に「桑名神社」の境内に遷座しました。
「桑名神社」では、御祭神として
「天津彦根命(あまつひこねのみこと」
「天久々斯比乃命(あめのくぐしびのみこと)」
を祀ります。「天津彦根命」は、桑名開発の豪族「桑名首」の祖神であり、「天久々斯比乃命」は「天津彦根命」の御子神(みこがみ:子にあたる神)です。古来、「桑名の地主神、産土神」として仰がれています。

「中臣神社」では、御祭神として
「天日別命(あめのひわけのみこと)」
を祀り、相殿に
「建御雷神(たけみかずちのかみ)」
「斎主神(いわいぬしのかみ)」
「天児屋根命(あめのこやねのみこと)」
「比売神(ひめかみ)」
を祀ります。4柱を総称して「春日四柱神(かすがよはしらのかみ)」といいます。永仁4年(1296)奈良の「春日大社(かすがたいしゃ)」から「春日四柱神」を勧請して合祀して以来、通称「春日神社」、土地の人びとには「春日さん」と呼ばれ、「厄除けの神様」として親しまれています。
◆日本一やかましい祭り「桑名石取祭(くわないしどりまつり)」

桑名宗社にはもともと「比与利祭(ひよりまつり)」(現在の「前期桑名祭」)と「御車祭(みくるままつり)」(現在の「後期桑名祭」)という2つの大きな祭礼がありました。「比与利祭」では、「石取神事」「流鏑馬(やぶさめ)神事」「ねり物神事」などが行なわれ、そのなかの「石取神事」が宝暦年間(1750年代)に独立、祭礼化して、現在の「石取祭(いしどりまつり)」になったといわれています。
「石取祭」の神事のひとつ「献石神楽(けんせきかぐら)」では、「比与利祭」の石取神事と同じように、氏子たちが桑名市南郊の「町屋川(まちやがわ)」(員弁川(いなべがわ))へ行き、清流に禊して拾い採った清浄な栗石(くりいし)を奉納し、そのあと「献石神楽」が行なわれます。石を神前に奉納するのは、低地の社地や馬場を整備するためばかりではなく、祖神を祀る祭場を設けて神霊を迎える準備であるといわれます。

「石取祭」は、毎年8月第1日曜日を「本楽(ほんがく)」、前日の土曜日を「試楽(しんがく)」として行なわれます。土曜日の深夜0時から日曜日の深夜まで、40台の「祭車(さいしゃ)」が鉦や太鼓を打ち鳴らしながら町を練り歩くことから、「日本一やかましい祭り」といわれる天下の奇祭です。
石取祭の祭車は独自に発達した山車で、見事な彫刻が施されたものや、漆を塗り天幕をつけた豪華なもの、歴史の長いものなどがあります。
平成28年(2016)「山・鉾・屋台行事」の構成遺産としてユネスコの無形文化遺産に登録されました。国の重要無形民俗文化財。
桑名宗社(春日神社)
◇三重県桑名市本町46番地
◇JR東海関西本線「桑名駅」~三重交通バス「本町」下車~徒歩約1分
◇公式サイト:https://www.kuwanasousha.org
◆「石取祭」(桑名石取祭保存会):https://kuwana-ishidori.com







