2026.07.13
7月

令和8年(2026)7月20日 神奈川、寒川神社「浜降祭(はまおりさい)」です。

■7月20日 神奈川、寒川神社「浜降祭(はまおりさい)」です。■

相模国一之宮「寒川神社(さむかわじんじゃ)」は式内社で旧社格は国幣中社。「延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)」では「相模国高座郡寒川神社」と記載され、「大社」に列しています。現在は神社本庁の別表神社。

創祀年代は不明。雄略天皇(456~)の代に奉幣(ほうべい、ほうへい)〔※〕、また神亀4年(727)社殿建立と伝わります。源頼朝(みなもとのよりとも)、北条義時(ほうじょうよしとき)、武田信玄(たけだしんげん)などの武将、そして、徳川家代々の篤い信仰を受け、1500年余の歴史を有します。

※奉幣(ほうべい、ほうへい):神に「幣帛(へいはく)」をささげる。神をまつる。「幣帛」とは、神社で神前に奉献するものの総称で、「みてぐら」「ぬさ」とも。

「相模川(さがみがわ)」の河口から約7km遡った左岸の低い台地に鎮座。古代には「相模湾(さがみわん)」がこの辺りまで入り込んでおり、神社からさらに8km上流の海老名市国分付近に相模国の国府があったものと考えられています。

御祭神として「寒川比古命(さむかわひこのみこと」「寒川比女命(さむかわひめのみこと)」を祀り、2柱を総称して「寒川大明神」といいます。

「寒川大明神」は、広く関東地方を開拓・開発した神として古くから敬われてきました。「関八州(かんはっしゅう)」の守り神として、また江戸の正裏鬼門を護る社として、全国唯一の「八方除(はっぽうよけ)」の守護神として崇敬されています。

「八方除(はっぽうよけ)」とは、家相、地相、方位、日柄などからくるすべての悪事災難を取り除くこと。寒川神社は、全国唯一の「八方除」の守護神です。あわただしい現代社会では、住居、方角、運勢などの吉凶を判断したとしても、法則に従って行動することはなかなか難しいもの。大難は小難、小難は無難に過ごせるよう八方除の祈願に多くの参拝者が訪れます。

「八方位(はっぽうい)」とは、「四方(しほう)」すなわち「東西南北」に、その「四隅(しぐう)」すなわち「東北、東南、西南、西北」を合わせた8つの方位のこと。

「平安京」が遷都された際、東西南北の地に「四神相応(しじんそうおう)」を配したとされています。鴨川を東方を司る「青龍(せいりゅう)」、山陽道を西方を司る「白虎(びゃっこ)」、南の巨椋池(おぐらいけ)を南方を司る「朱雀(すざく、すじゃく)」、船岡山(ふなおかやま)を北方を司る「玄武(げんぶ)」に見立て都の守護としたのです。「陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)」における「結界」を結ぶことになり、その方角から悪いものが入ってこないとされます。

「陰陽五行説」や「陰陽道(おんみょうどう、いんようどう)」によれば、「天の動きは地上にも影響を与え、星々に凶相が現れれば、方位をも左右する」とされます。「方角の良し悪しで事の成否が決まる」とされ、特に「北東は鬼が出入りする」といい、何事につけ忌み嫌いました。「京都御所」の北東にあたる「猿が辻(さるがつじ)」の築地塀(ついじべい)は、L字型に隅をへこませることで鬼門除けが施されています。

人が行動するとき、その行動には必ず方向があり、方位があります。この方向・方位に関する目に見えない力、法則性を研究したのが「方位学」です。その時どきの「良い方角(吉方」)「悪い方角(凶方)」があり、それがどの方角であるかを見極め、失敗のおそれの少ない「良い方角」を選んで、健康で幸せな人生を過ごす手助けとします。

◆浜降祭(はまおりさい)

湘南地方随一の夏の祭典「浜降祭(はまおりさい)」は、7月の第3月曜日「海の日」に斎行されます。茅ヶ崎海岸「南湖の浜」に、寒川神社の神輿を筆頭に、寒川地区、茅ヶ崎地区の神輿約40基が乱舞します。神輿が海に入り、海水で清められることから「みそぎ神事」とも呼ばれ、毎年十数万人の人出で賑わいます。

寒川神社
◇神奈川県高座郡寒川町宮山3916
◇JR相模線「宮山駅」徒歩5分
◇公式サイト:https://samukawajinjya.jp

◆「湘南に夏を告げる暁の祭典 浜降祭」(茅ヶ崎市観光協会):https://www.chigasaki-kankou.org/event/hamaori/

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

5月の国府祭(こうのまち)の神輿が海上に流されて、7月に茅ヶ崎に流れ着いたところから、寒川神社に限らず近隣の神社も参加する「みそぎ神事」とされています。
温暖化の影響からでしょうか、近年天候が不安定です。「海の日」に斎行される浜降祭は天候に恵まれてほしいものです。
筆写敬白

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