■7月17日 京都、八坂神社「祇園祭(ぎおんまつり)」です。■

京都市東山区に鎮座する「八坂神社(やさかじんじゃ)」は、全国に約3000社ある「八坂神社」の総本社です。主祭神は「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」=「牛頭天王(ごずてんのう)」。広く「祇園さん」と呼ばれ親しまれています。明治の神仏分離令で改称するまでは「祇園社」「祇園感神院」「祇園天神社」などと呼ばれていました。

主祭神として
「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」=「牛頭天王(ごずてんのう)」
「櫛稲田姫命(くし(い)なだひめのみこと)」素戔嗚尊の妻
「八柱御子神(やはしらのみこがみ)」素戔嗚尊の8人の御子
を祀り、配神に「神大市比売命(かむおおいちひめのみこと)」「佐美良比売命(さみらひめのみこと)」(いずれも素戔嗚尊の妻)と「稲田宮主須賀之八耳神(いなだのみやぬしすがのやつみみのかみ)」(櫛稲田姫命の父母)を祀ります。

日本三大祭のひとつ「祇園祭(ぎおんまつり)」は、1100年の伝統をもつ八坂神社の祭礼です。貞観11年(869)京の都をはじめ全国に疫病が流行した折、平安京の広大な庭園「神泉苑(しんせんえん)」に、当時の国の数66ヶ国にちなんで66本の鉾(ほこ)を立て「祇園神(ぎおんのかみ)」を祀り災厄退散を祈願したことに始まります。古くは「祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)」と呼ばれていました。
八坂神社は全国に広がる「祇園信仰(ぎおんしんこう)」の中心です。信仰される「牛頭天王」は、もともとインドの神さまで、「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)」(釈迦が説法を行なった寺院)の守護神です。これが中国で「道教」の影響を受け、さらに日本に伝わると「神道」の神である「素戔嗚尊」と習合しました。祇園信仰は「牛頭天王」=「素戔嗚尊」に対する神仏習合の信仰ですが、明治の神仏分離以降は素戔嗚尊を祭神とする神道の信仰ということになっています。
牛頭天王も素戔嗚尊も疫病や災厄をもたらす神「行疫神(ぎょうやくじん、疫病神、厄神)」です。そうした性格から在来の信仰とも結びついて、防災除厄の神格として祀られ、「疫病退散」「厄除け」を祈願する華やかな夏祭りが各地で行なわれるようになりました。

京都・八坂神社の「祇園祭」は、7月1日の「吉符入り(きっぷいり)」に始まり、31日「疫神社夏越祭(えきじんじゃ なごしさい)」まで、ひと月にわたり神事や行事が執り行なわれます。
『備後国風土記逸文(びんごのくにふどきいつぶん)』によると、「武塔神(むとうしん、むとうのかみ)」が南海に旅したとき、途中で宿を乞うと、裕福な弟「巨旦将来(こたんしょうらい)」は断り、貧しい兄の「蘇民将来(そみんしょうらい)」は粗末ながらも宿と食事を提供し、厚くもてなしました。
蘇民将来の真心を喜んだ武塔神は、みずから「素戔嗚尊」であると名乗り、「後の世に疫病が起こらば、蘇民将来の子孫と言いて腰に茅の輪をつけたる人は免れなん」と約束しました。
祇園祭では、この話にちなんで「蘇民将来之子孫也」と書いた護符を身に付けて奉仕します。31日に行なわれる「疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい)」では、参拝者は「蘇民将来」の護符を授かり、「厄除ちまき」が頒布されます。
八坂神社
◇京都市東山区祇園町北側625
◇京阪電車「祇園四条駅」徒歩約5分
◇阪急電鉄「京都河原町駅」徒歩約8分
◇JR京都駅より市バス100・206番「祇園」下車すぐ
◇公式サイト:https://www.yasaka-jinja.or.jp
◆「祇園祭」(八坂神社):https://www.yasaka-jinja.or.jp/event/gion/
◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

近年の夏の猛暑のなか、熱中症で救急搬送される方が増えています。お出かけの際には水分補給、帽子・日傘を忘れないようにしましょう。
皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白







