2026.05.14
5月
二十四節気

◆二十四節気◆令和8年(2026)5月21日「小満(しょうまん)」です。◆

◆二十四節気◆令和8年(2026)5月21日「小満(しょうまん)」です。◆

令和8年(2026)5月21日9時37分「小満(しょうまん)」です。旧暦4月巳の月の中気で、立夏から15日目にあたります。5月20~21日頃。天文学的には、太陽が黄経60度の点を通過するときをいいます。

万物が次第に成長して一定の大きさの達し、満ち始めるという意味から「小満」といわれます。
「暦便覧」には「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」と記されています。また一説には、「小満」とは昨年秋にまいた麦の穂がつく頃に「ほっとひと安心して、もう少しで満足する」といった云われもあります。

この頃、「麦畑」の穂が成長して緑黄色に色づき、山野の植物は花を散らして実を結びます。田では苗を植える準備を始め、「蚕(かいこ)」「桑(くわ)」の葉を盛んに食べ始めます。「紅花(べにばな)」が咲きほこり、日々ようやく暑さが加わり始める季節です。

GW明けの西日本では、「蛍(ほたる)」が姿を見せはじめます。「小満」を境に「走り梅雨(はしりづゆ)」が始まる年もあります。5月末、まだ梅雨入り前なのに、梅雨のような天候になったかと思うと、晴天が続いたりする、そんな梅雨の前触れを「走り梅雨」といいます。

◆小満芒種

関東から東では、「小満」から「芒種(ぼうしゅ)」までの梅雨入り前(5月下旬~6月中旬)が一年で最も過ごしやすい季節です。「薄暑(はくしょ)」(うっすらと汗をかく)の時期で、初夏の若葉や青葉の香りを含んだ穏やかな風「薫風(くんぷう)」とあわせて入梅前の過ごしやすい季節のたとえです。沖縄では「小満」から「芒種」が梅雨の時期にあたり、「梅雨」のことを沖縄方言で「小満芒種(すーまんぼーすー)」といいます。

「小満」の頃、麦は収穫の時期を迎えます。「麦秋(ばくしゅう、むぎあき、むぎのあき)」は夏の季語です。陰暦4月のことを「麦秋」と呼ぶこともあります。

■■「七十二候」■■

◆初候「蚕起食桑」(かいこおきてくわをはむ)
蚕が桑の葉を盛んに食べ始める。
◆次候「紅花栄」(べにばなさかう)
紅花(べにばな)の紅黄色の頭花が盛んに咲く時節。
◆末候「麦秋至」(むぎのときいたる)
麦が熟して畑一面が黄金色になる。初夏の爽やかな好季節。

■■小満の頃の花■■

「ツツジ(躑躅)」 ツツジとはツツジ科の植物、ツツジ属の植物の総称。ドウダンツツジのようにツツジ科に属さない植物もツツジと呼ばれるものがある。また、古くから、ツツジ属のツツジもサツキ、シャクナゲとを分けて呼んでいて、学術的な分類とは一致しない。

長寿な樹木もあり、最も樹齢の長い古木は、800年を超え1000年に及ぶと推定されている。

ツツジ属の植物は、4月から5月の春先にかけて、先端が5裂している花を枝先につける。咲いた花を採ると、花片の下から蜜を吸うことができ、戦時中は子どもたちの甘味となっていた。一部レンゲツツジには毒があり、注意が必要。

(「五月の秩父」より抜粋)この附近は谷幅も狭く、一面に黒木青木に被われているから、昼も木(こ)の下闇が谷底を薄暗く罩(こ)めている所さえある。唯ただ岩崖に咲く日蔭躑躅(ひかげつつじ)の上品な黄花がほのかに明るい色を浮べ、小岩桜(こいわざくら)の紅花が時に眼を楽しませる外に、盛り上るように花をつけた石楠(しゃくなげ)や躑躅の大群落が思わず足をとめて眼を見張らせるであろう。―― 木暮理太郎『秩父の渓谷美』

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

その昔、株式市場や商品相場を生業にする人びとの間では、「素人の小満過ごし」といわれていました。これは麦畑に穂が付き始めてまずはひと安心、が転じて、タイミングを見過ごさないように戒めた言葉です。
小満から芒種の時期、気候の良さから緊張感がなくなり、つい安心してしまって、相場に限らずタイミングをみすみす逃してしまわないように警鐘をならしています。それほど良い気候が続いて「のほほん」とした陽気が続きます。

もうじき梅雨に入ります。
季節の変わり目、時節柄お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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