■2月17日(旧元旦)出雲大社「福神祭(ふくじんさい)」です。■

出雲国一宮「出雲大社(いずもたいしゃ)」は、式内社(名神大)で旧社格は官幣大社。明治維新にともなう「近代社格制度」下では、唯一「大社」を名乗る神社でした。古来より「国中第一の霊神(れいじん)」として称えられています。

本殿は「大社造(たいしゃづくり)」と呼ばれる日本最古の神社様式の木造建築で、国宝に指定されています。高さは8丈(約24m)で、神社としては破格の大きさです。「八雲山(やくもやま)」を背景にした姿は、逞しい生命力を感じさせます。
かつての本殿は現在よりもはるかに高く、中古には16丈(48m)、上古には32丈(96m)であったと伝わります。「天下無双の大廈(たいか)」(ふたつと同じものがない壮大な神殿)と評されていました。

御祭神は、「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」です。「だいこくさま」として親しまれ、広く「えんむすび」の神として全国各地で祀られています。「縁結び」とは、単に男女の仲を結ぶことだけでなく、人間が立派に成長するよう、社会が明るく楽しいものであるよう、すべてのものが幸福であるようにと、お互いの生成のためのつながりとしての「縁」が結ばれることです。
日本神話には、「高天原(たかまがはら)」にいる「天津神(あまつかみ)」と、「葦原中国(あしはらのなかつくに)」(高天原と黄泉の国のあいだにある地)に現れた「国津神(くにつかみ)」が登場します。
大国主大神は、国津神の主宰神で、日本国を創った神とされています。『出雲国風土記(いずものくにふどき)』では、「所造天下大神(あめのしたつくらししおおかみ)」と呼ばれ、福の神、平和の神、縁結びの神、農耕の神、医薬の神として崇められています。
◆福神祭(ふくじんさい)

「福神祭(ふくじんさい)」は、旧正月元旦にあたる日に、参拝者が神楽殿大広間に「お籠もり」をして、旧正月を大黒様の御許で迎える神事です。福神祭がお仕えされる午前1時は「子(ね)の刻」です。「子」は干支の始まりで、種子が新しい生命を宿して芽吹きはじめることを意味します。物事のはじめであり、生きとし生けるものの生命のはじまりである子の刻に、この年の「福縁」が祈られます。
福神祭が終わるや否や、神楽殿内では「紙垂(しで)取り」が始まります。参拝者は、殿内に張り巡らされた注連縄(しめなわ)の紙垂を競ってもらい受けます。この紙垂を竹の先につけて田畑に立てたり、神棚にお祀りすると五穀豊穣・家内安全などの福縁を招くとされています。
その後「純金福神御像」などが当籤する福授け抽籤が行なわれ、殿内は人びとの興奮と熱気に包まれます。

出雲大社
◇島根県出雲市大社町杵築東195
◇一畑電車「出雲大社前駅」徒歩7分
◇JR山陰本線「出雲市駅」バス25分
◇公式サイト:https://izumooyashiro.or.jp







