2026.01.25
2月
雑節・歴注・撰日

令和8年(2026)2月1日「初午(はつうま)」です。

■2月1日「初午(はつうま)」です。■

「伏見稲荷神社(ふしみいなりたいしゃ)」が祀る「宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)」が、天界より「伊奈利山(稲荷山)」に天降りて三ヶ峰に初めて鎮座したのが、「和銅4年(711)午の日」とされています。そこで、2月の最初の午の日を「初午(はつうま)」、次の午の日を「二の午(にのうま)」としてお稲荷さまの縁日が行なわれます。年によっては「三の午(さんのうま)」まであります。

もともと午の日は子どものお祭りでした。武家が近隣の町家の子どもたちを屋敷に招いて遊ばせたり、団子や甘酒、鮨、菓子などを振舞ったりしていたようです。

「宇迦之御魂神=稲荷神(いなりのかみ、いなりしん)」は、日本の神さまです。「稲荷大明神」ともいい、「お稲荷さん」「お稲荷さま」と親しみをこめて呼ばれます。

「稲荷信仰(いなりしんこう)」は江戸時代に最も盛んでした。江戸に多いものとして「火事・喧嘩・伊勢屋・稲荷に犬の糞」と数えられたように、町のいたるところにお稲荷さんがありました。稲荷神社のほかにも、旗本、大名などの武家屋敷にはお稲荷さんの祠(ほこら)があり、町家の裏庭や長屋にも守り神として祠がありました。現在は、稲荷神は産業全般の神として信仰されています。

稲荷神社の総本社は、京都市伏見区にある「伏見稲荷大社」です。また、神仏習合思想においては仏法における「荼吉尼天(だきにてん)」「本地仏(ほんじぶつ)」〔※〕とされ、その総本社は「豊川稲荷(とよかわいなり)」です。

「荼枳尼天・荼吉尼天(だきにてん)」は仏教の神(天)です。「荼吉尼」は梵語の「ダーキニー(Dakini)」を音訳したもので、もとはインドの女神でした。はじめは農業の神だったのが、のちに「性や愛欲を司る神」とされ、さらには「人肉もしくは生きた人間の心臓を食らう夜叉神」とされるようになりました。

ヒンドゥー教では、戦いの女神カーリー「眷属(けんぞく)」〔※〕とされます。この神が仏教に取り入れられ、「大日如来」が化身した「大黒天」によって調伏されて、死者の心臓であれば食べることを許可されたとしています。自由自在の通力を有し、6ヶ月前に人間の死を知り、その心臓をとって食べるといわれています。

※本地仏(ほんじぶつ):この世の神々は、人びとを救済しようとする仏菩薩(ぶつぼさつ)がいろいろな姿であらわれた化身であるとし、その根本である仏菩薩のことを本地仏という。この神仏習合に基づく考え方を「本地垂迹説(ほんじすいじゃくせつ)」といい、仏菩薩を「本地(真実の身)」、神を「垂迹(仮の身)」とする。

※眷属(けんぞく):侍者、従者、随伴者、取り巻きの者のこと。狭義では親族、身内を意味する。サンスクリット語「パリバーラ」の漢訳語。大きな神格に付随する多数の小神を「眷属神(けんぞくしん)」といい、仏典上でも仏の化身や種々の菩薩をさす意味で用いられ、神仏習合の風潮に伴い種々の雑神・小神をさすようになった。例として、薬師仏における「十二神将」、不動明王の「八大童子」、千手観音の「二十八部衆」など。

伏見稲荷大社
◇京都市伏見区深草藪之内町68
◇JR「稲荷駅」下車すぐ
◇市バス「稲荷大社前」下車 徒歩約7分
◇京阪電車「伏見稲荷駅」下車 徒歩約5分
◇公式サイト:https://inari.jp

豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)
◇愛知県豊川市豊川町1
◇JR飯田線「豊川駅」徒歩5分
◇名鉄豊川線「豊川稲荷駅」徒歩5分
◇東名高速「豊川IC」から国道151号
◇公式サイト:https://www.toyokawainari.jp

笠間稲荷神社(かさまいなりじんじゃ)
◇茨城県笠間市笠間1番地
◇JR水戸線「笠間駅」徒歩20分
◇北関東自動車道「友部IC」~国道355号約15分
◇公式サイト:http://www.kasama.or.jp

祐徳稲荷神社(ゆうとくいなりじんじゃ)
◇佐賀県鹿島市古枝
◇JR長崎本線「肥前鹿島駅」よりバス
◇長崎自動車道「武雄北方IC」「嬉野IC」より30~40分
◇公式サイト:https://www.yutokusan.jp

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