2025.06.16
6月
記念日・~の日・~週間

令和7年(2025)6月23日「オリンピックデー」です。

■6月23日「オリンピックデー」です。■

「オリンピック」が始まったのは、紀元前9世紀頃のギリシアです。「古代オリンピック」は、ギリシアを中心にしたヘレニズム文化圏の宗教行事でした。全能の神ゼウスをはじめ、多くの神々を崇めるための神域における体育や芸術の競技祭として行なわれていました。

考古学的な研究によれば、当時のギリシアにはオリンピア地方の「オリンピア祭典競技」のほかに、コリント地方の「イストミアン・ゲームズ」、ネメア地方の「ネメアン・ゲームズ」、デルフォイ地方の「ピシアン・ゲームズ」が行なわれており、四大祭典競技として知られています。

世界平和を究極の目的とした「近代オリンピック」が始まったのは、古代オリンピックの火が途絶えて1500年の時が流れた1892年(明治25年)。フランスのピエール・ド・クーベルタン男爵が「ルネッサンス・オリンピック」と題する講演でオリンピック復興の構想を明らかにしました。

クーベルタン男爵の理想は次第に世界中の国々の賛同を得て、1896年(明治29年)6月23日、第1回大会がオリンピックの故郷ギリシアのアテネで開催されました。

オリンピック復興が決定し、国際オリンピック委員会(IOC)が創設されたことを記念し、6月23日が「オリンピックデー( Olympic day )」と定められました。この日、各国の国内オリンピック委員会によって記念イベントが実施されます。

オリンピックが開催されるのは4年に1度。その理由には諸説あるものの、最も有力なのは、古代ギリシア人が「太陰歴」を使っていたから」という説です。現代、一般的に使われている「太陽暦」の8年が、太陰暦の8年と3ヶ月にほぼ等しいことから、8年という周期は古代ギリシア人にとって重要な意味をもっていました。暦を司るのは神官であり、8年ごとに祭典が開かれるようになって、その後、半分の4年周期となりました。太陰暦では49ヶ月と50ヶ月間隔で交互に開催されていたようです。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

次の夏季オリンピックは、2028年、ロサンゼルスで行なわれます。1896年の第1回アテネオリンピックから数えて、これまでに3度、戦争により中止になりました。最近の不安定な世界情勢がエスカレートすることなく、次回のオリンピックも無事に行なわれ、世界中のアスリートたちが素晴らしい競技を見せてくれることを祈ります。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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