2025.06.08
6月

令和7年(2025)6月15~25日 伊勢神宮「月次祭(つきなみさい)」です。

■6月15~25日 伊勢神宮「月次祭(つきなみさい)」です。■

広い神域の中に千古の杉に囲まれた「伊勢神宮(いせじんぐう)」は、神社本庁の本宗とされ、正式名称は「神宮」ですが、他の神宮と区別するために「伊勢神宮」と呼ばれます。「お伊勢さん」「大神宮さん」などとも呼ばれ広く親しまれています。

神道の神社では別格とされており、格付けはされません。明治政府により「国家神道の頂点の神社」として位置付けられました。

「皇大神宮(こうたいじんぐう)」と呼ばれる「内宮(ないくう)」と、「豊受大神宮(とようけたいじんぐう)」と呼ばれる「外宮(げくう)」からなり、別宮・摂社・末社・所管社をあわせた125社を「神宮125社」と呼びます。

御祭神は、内宮・皇大神宮に「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」、御神体は「八咫鏡(やたのかがみ)」三種の神器のひとつ)、相殿神に「天手力男神(あめのたぢからおのかみ)」「万幡豊秋津姫命よろづはたとよあきつひめのみこと」。外宮・豊受大神宮には「豊受大御神(とようけのおおみかみ)」、相殿神に御伴神(みとものかみ)三座を祀ります。

◆月次祭(つきなみさい)

「月次祭(つきなみさい、つきなみのまつり)」とは、神道における祭礼のひとつです。古代の宮廷と伊勢神宮で行なわれていました。

伊勢神宮の月次祭は、内宮では6月と12月の16~17日に、外宮では15~16日に行なわれます。6・12月の「月次祭」と10月の「神嘗祭(かんなめさい)」の3つの祭礼を「三節祭(さんせつさい)」と称し、古儀を尊重し、伝統の継承が厳重に守られ、五穀豊穣・国家安泰などを祈願する重要な儀式として執り行なわれます。

内宮では、16日夜の亥の刻(午後10時)に「由貴夕大御饌(ゆきのゆうべのおおみけ)」の儀、17日丑の刻(午前2時)に「由貴朝大御饌(ゆきのあしたのおおみけ)」の儀が行なわれます。「由貴大御饌(ゆきのおおみけ)」とは、清浄で立派な食事という意味です。正午には、「奉幣(ほうへい)」の儀が行なわれます。祭典は、両正宮に続いて、6月25日まで、別宮をはじめ摂社、末社、所管社にいたるすべての社において行なわれ、皇室の弥栄、五穀の豊穣、国家の隆昌、並びに国民の平安を祈願します。

伊勢神宮
◇皇大神宮(内宮):三重県伊勢市宇治館町1
◇豊受大神宮(外宮):三重県伊勢市豊川町279
◇公式サイト:https://www.isejingu.or.jp

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